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「何か、全部お任せしちゃって…ごめんなさい」
「そう言うけどボクに任せたら、石探しとかになりそうだな、なんて思っていないかい?」

…っ!もう、無駄に悪戯っ子な笑顔は心臓に悪い…!ドキドキしちゃって、まともに顔、見れないじゃない。

「夜は、ボクにつき合ってくれるかい?いいところがあるんだ」

いいところってどこだろう?気になったけど今日はとりあえず、コトブキシティに行く事に。

「広い……!キンセツシティとはまた違いますね!」

一人ではしゃぐ私を温かい目で見守ってくれているダイゴさん、すごく素敵。慣れたように手を絡められ、縮まる距離。

「毎日、こんな風にきみと、色んなところに行けたら楽しいだろうね」
「?そうですね…」

どうしたのかな?急に。強く手を握ると何でもないよ、っておどけてくる。理解できそうでできないもどかしさは、いつになったら消えるのかな。

「あのー、すいません!そこの、ラブラブカップルのお二人に、インタビューをお願いしたくて!」

突然、テレビコトブキのインタビュアーさんに話しかけられた。特集を組んでるから、ぜひ、と言われる。

「申し訳ないですが……」

隣にいるダイゴさんは、さすが大人。嫌味もなく丁寧に断って…でも、お姉さんも引かない!

「いや!あなたたちほど素敵なカップル、なかなかいないですからね!美男美女で本当…!」

チラッと横目でダイゴさんを見たら、ちょっと怒ってるかも…!?

「…。こんなに可愛い彼女がテレビに映ってしまうと、他の男が寄ってきかねないのでね…」

……!?可愛い……!?普段、そんな事言わないのに……。何だか照れくさい気持ちを隠しきれないまま、次の場所へ。


「うわあ…!」

またしてもこんな高級なホテルに…!こんな時だけは、ダイゴさんが御曹司で良かった、とか思ってしまう。顔が緩みっぱなしの私を早く行くよ、と急かすと、そこは…カロスとはまた違って、コテージみたいな、素敵な空間…!

「さて…夕食にしようか」
「はい。近くにレストランありましたもんね?」

レストランに入ると。料理を楽しむ前にバトルもできるみたいで、最強コンビ(自称)に勝てない相手はいないよね!とはりきって全組と戦った。


bkm
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