02
「ママ…!」
「長い間、トラックに揺られて大変だったでしょ?」
「ううん?平気だよ、もう子供じゃないし」

そう言うとそれもそうね、と上機嫌のママ。

「どう?これが私たちの新しいおうち!ちょっと古風な感じで、住みやすそうなところでしょ?」
「うん!いい感じ!」

そう言うと今度はかなこの部屋もあるのよ、だって。年頃の女の子には、一人部屋がないのは、正直辛かったからね…。心の中でありがとう、とお礼を言うと、早速2階の自分の部屋に上がる。1階では引っ越しの手伝いでゴーリキー?が荷物を運んでる。ママもまだ昨日着いたばかりだから、まだ片づいてないみたい。にしてもポケモンが仕事を手伝ってるなんて…何だか、不思議だな…。アサギシティでは、船乗りの人がワンリキーを連れてるのは見たことがあったけど、仕事もしてくれるなんて…頼もしい存在!実はママが話をつけてくれたみたいで、後でオダマキ博士から、ポケモンをもらえる事になってるの。ボーッとしてるとママが、

「パパが引っ越しのお祝いに買ってくれた時計があるから、時間を合わせておきなさいよ」

…だって。はーい、と返事をして、並べてもらったベッドやテーブルの位置を軽く自分の好みの位置に変え、下に降りていった。

「…あ!かなこ!かなこ!早くこっちにいらっしゃい!」

下に降りるなりママが、テレビを見てパパが写るかもよ!と騒いでる。急いでかけつけたけど終わったみたいで、天体ショーの話になっちゃった。

「あらら…終わっちゃった。パパが出てたみたいだったのに、残念ね」
「うん、そうだね」

ママがあっ!と声をあげて、オダマキ博士の家は隣よ、と教えてくれる。…早速ポケモンをもらいに行かなくちゃ!はしゃぐ私にママは、そんなに慌てるとケガするわよ、なんて言う。

「…もう!だから子供じゃないってば!」

うふふ、と笑うママを背に隣の家に行ってみる。緊張したけど、博士の奥さんはすごく気さくな方で、息子がいるから待っててね、と呼んできてくれる。部屋から出てきたのは…。


bkm
prev next
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -