「キャー!素敵!」
え…?何やら向こうが騒がしい。慌てて声のする方を見ると…!?!?当たりが出たのか何なのかわからないけど、ダイゴさんの周りには、気づけば女の子たちが集まってる…!さすがに顔を耳元に__は寄せていないけど、かなり近い距離で話してるし、なぜか…サングラス外してる…。
「…ねえキミ、あの人の連れだよね?」
「え…?」
この状況に唖然としてたら、急に話しかけられた。あの人のところにぼくの彼女がいっちゃってさ、とか言ってくる。
「何とかしてくれない?他の奴らも困ってるから」
「でも…何かしてるワケじゃないですし…」
まさか私に、あの中に入って連れ戻してこいとでも…?…そんなの無理!白い目で見られるに決まってる…!何か色々ムカついたから、ちょっと怒り気味にこう返した。
「そんなに気になるなら、自分で行けばいいでしょう?私に言わないでよ!」
「…はあ!?何だとこのアマ!」
嫌…ぶたれる…!!咄嗟に目を瞑ったら、代わりに聞こえてきたのが…。
「…女の子に手を上げるなんて、全うな男のする事じゃない」
ダイゴさん…?わざわざ、来てくれたんだ…。
「…ててて!ちっ、テメエのせいで…!」
手首を捻りあげられたみたい…痛そうにしながら彼女の元へ戻っていった。
「…ごめん」
「え…?」
突然ぎゅっと抱きしめられた。どうしてダイゴさんが謝るの…?悪いのは私なのに…。そんな事があったから、すぐさまポケモンセンターに戻る事になった。