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「明日、時間があったら見に行ってみましょう!」

そんな彼女を連れてコガネシティのポケモンセンターに泊まる。今日は広い部屋が取れたから、メタグロスとラティアスを出してやる。

「メタグロス、またツヤツヤになりましたね!」
「…だよね!このコ、美しさにますます磨きがかかって、カッコよくなってきたよね…!」

…あれ?引いている…?少し熱弁しすぎたようだ、大人しくしておこう。そのうちそれはダイゴさんの悪いくせです、とか言われかねない。

「…眠い。寝ても、いいですか…?」

そう言いながらボクの肩にコトン、と頭を乗せてくるかなこちゃん。結局ジムに行かなかったな、なんて一人で考えながら、かなこちゃんをベッドに寝かせて自分のベッドに戻ると、ウトウトし始める。

「何だろう…、昨日の疲れかな…」

睡魔に身を委ねると、気づいたら朝になっていた。


「じゃあ、賭けしましょうか!」

私たちはというと…、今、コガネシティにあるゲームセンターにいる。御曹司がこんなところに出歩いてる…のがバレたら何となくまずい…ので、一応ね…とダイゴさんはさっきデパートで買ったサングラスをかけている…けど。

「…ねえあの人!有名人なのかしら!」
「カッコいいな…男のオレから見ても」

…!?!?なんか…、かえって目立ってるような…!?それを聞いてダイゴさんは、満更ではない様子。現金は持ち歩かないんだ、というダイゴさんの代わりに、コインを買う。二人並んでスロット台の前に座る。うーん、どうしよう…と唸っていると。

「あまり…考えない方がいいと思うよ?」

そっと耳元に顔を寄せてそう囁いてくる。…っ!!いちいち反応する私も私だけど…!!そして案の定、私を見て楽しんでるダイゴさん。ちょっとイラッとしたから、台を移動してみた。あ…、意外と調子いいかも…!


bkm
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