「ふう…お疲れ様、かなこちゃん」
「ダイゴさんも。でも、化石みたいなの見つかったし、満足です!」
そう笑顔になるとフフフ…とまた謎の笑顔。
「かなこちゃん…集中しなきゃダメだよ。後ろからサポートしただけで、固くなるなんて…」
…っ!!忘れて!もう!でもどこで…復元してもらうんだろ…。
「…きっとね、ニビシティ、だと思うんだ。近くに行くとき、寄ってみようか」
「…はい」
…そして、私の言いたい事もわかってる…。こっちの気持ちは全部バレてる、のに、未だに彼の気持ちはわからない。
「…ねえ、ダイゴさん」
そう聞くとどうしたの?とやはり笑顔で。
「何で、私の考えてる事、わかっちゃうんですか…?」
「さあ…どうしてだろうね?かなこちゃん…」
「…んっ!!」
肝心な事は言わない、でも…、一番欲しい言葉を、言ってくれる。
「好きだよ、かなこちゃん」
それだけで嬉しくなってしまう私は、上機嫌のまま、化石堀りを終えた。
「かなこちゃん、どうぞ?」
「はい…って、え…!?」
…っ!!!!なんで半裸なんですか…!!帰ってきてすぐにポケモンセンターに予約を入れて。もちろん当たり前かのように1部屋しか取っていない。先に入るね、とたぶんキレイ好きのダイゴさんがお風呂に入っていったのはいいんだけど。何でタオル1枚…!?固まってる私に気づくと、恥ずかしい?とか言いながらその姿で近づいてくる。
「…っ!」
「逃げられないね?かなこちゃん…」
妖しい笑み。またからかってる。そんな格好で迫られたら…、無駄にドキドキしてしまう。
「…じゃあ、かなこちゃんも脱いでしまおうか」
「…えっ!!」
軽く服に手を添えられる。ダメ…、何言って…!