「そうだね…。わかっているよ、おやじ」
あの一件があってから。おやじは放浪者のボクの代わりに、研究員たちとこれからについて、話し合っていたようだ。帰るなり1ヶ月もどこふらついてたんだ、ダイゴ。そうとがめられたのは言うまでもない…ね。でもボクには現実逃避以外にもきちんと目的があって、確かに石屋に入り浸ってずっと石を眺めてたりとか、セキタイタウン近くの列石から出る不思議なパワーを感じ取ろうとしたりとか、そんな事もあったけど、メガシンカについて、世界で起こりうる事象について、あらゆる事を調べたんだけどね…。それを伝えたら、納得してもらえたけど。
「わしらのした事が、果たして正しかったのか、もう一度考えねばならぬな」
「そうだね…。わかっているよ、おやじ」
だけどボクたちデボンコーポレーションは、世の人たちが住みやすい環境を作るために、発展していかなくちゃいけないからね。
「…だから決めたよ、ボクは他の地方へ出向いて、興味深いデータを集めてくる」
そう言うとどうせ石を探し回るのだろう、と呆れられたけど。だから期限を決めるよ、そう提案した。
「わしはねダイゴ、おまえにフラフラするなと言っているわけではない、ただゆくゆくは、一緒になるのだろう?かなこちゃんと」
「……は!?」
…まさかミクリ…、おやじに話したんじゃないだろうな…?それについては深く聞かれなかったけど、今後のデボンコーポレーションについて熱く話し合ってボクは、バトルリゾートへと足を運んだ。