18
「………、確かに、美味いな……」

最近ハウは、マラサダばっかり食べてるからなのか、旅してる時よりふっくらした気がする……?ちょうど会ったんだー!ってグラジオを連れて、登場したの。

「グラジオ、元気?」
「ああ……こないだ、母さんと話をして、家にも戻ることになったんだ。前よりは自由がなくなるかもしれないが……」

そうなんだ……でも、ルザミーネさんと仲直りできたんだもん、それはそれでいいことだもん……ね。

「家にいたって自由にできるよー!おれだって今は家に寝泊まりしてることが多いけどー、ポケモン探しもやめてないよー」

なんてハウは相変わらずで。リーリエとも暇を見つけては会ってるみたい……それを聞いたグラジオは複雑そうなカオしてるけど。

「リーリエに変な真似していないだろうな……?」
「グラジオこそー、過激なことはよくないよー」

ほんとに仲良いなぁ、ふたり。いつものお決まりコースでマラサダショップに立ち寄るあたしたち。

「かなことー、大抵ここでデートしてるんだー」
「………。」
「グラジオ……?」

なんか、怒ってる……?どうしてかあたしの隣に座ってきた。

「おれの隣じゃ不満ー?」
「ああ、男の隣に座るのはごめんだな……それに」
「へ……っ!?」
「かなこの髪……いつもと違う匂いがするな……」

や……、たぶんカオ真っ赤……。こないだリーリエと選んだミストをつけてみたんだけど、キツい匂いじゃない、のかな……。

「わー!辛いー!」
「これはこれで悪くないかもな……」

ハウにからかわれたりしながらあたしたちは、マラサダを注文して。ハウはカラサダ、グラジオは強制的にニガサダを頼まされたみたい……先に盛り上がってるふたり。

「かなこは何にしたのー?」
「あたしはおおきなマラサダだよ!」
「おれのカラサダわけてあげるよー!」
「ありがとう!」

あれ……?何か、グラジオの視線を感じる……?

「グラジオのももらっていいー?おれのもあげるからー」
「ああ……」

それぞれマラサダを交換しながら食べてたんだけど、よく見たらグラジオ、カオが赤い……?もしかして、そんなに辛かったのかなぁ……。それから、マリエ庭園でポケモン捕まえたり、お団子食べたりして、1日が終わっちゃった。

「また、会えるかな?」
「ああ、そうだな。オマエを倒しに、リーグにも行くからな」

それから数日後、ルザミーネさんがあたしを訪ねに、防衛戦に来てくれた。


bkm
prev next
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -