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「はーい!うちがアカネちゃーん!!」

ジョウトのジムリーダーはみんな若い。PWTではホウエン、シンオウ、イッシュ、カントーのジムリーダーとは戦ったけど(それでも全員じゃない)、ジョウトだけはまだだったから、初めて顔を合わせる人たちばかりで。

「ミルタンク、のしかかりやで!」
「チルタリス、りゅうのはどう!」

なかなかにミルタンクが強敵だったけど…、(ダイゴさん方式の)ゴリ押しでどうにか乗り切った。負けるといつも泣いちゃうというアカネさんからは、レギュラーバッジをもらって。

「なあ、どうしたらあんたみたいに玉の輿に乗れるん?教えてーな!」
「えっ!?いや、それは…」
「見初められないとアカンよね、まず」
「は、はあ……」

テンション高かったなぁ…それに比べてマツバさんは、若いけど大人というか、何というか…。

「ミナキくんが失礼をしたようで…、申し訳ないね」
「えっ?ああ、もう、忘れてください」

そしてあのミナキって人と知り合いだったらしく…、会うなりこんな事を言われた。世間って狭いなぁ。というか…あんな前の事、どうして知ってるの!?

「改めて自己紹介。ぼくはマツバ」
「かなこです!宜しくお願いします!」

軽やかな動きと共に繰り出されたモンスターボールからは、ゴーストタイプの面々が顔を出す。

「ゲンガー、10まんボルト!」
「ああ、ピジョット!お願い、ウルガモス!」

古代の城で出会ったウルガモス。あの場所は今でも鼓動が速まるくらい…、神秘的で、恐怖心を煽るようなところだった。昔からある場所には大抵神話みたいなのがあって…、それに背くとよくない事が起きるとか何とか。エンジュシティに古くから伝わるライコウ、エンテイ、スイクンやホウオウ、ルギアの話、聞いてみたいな。

「いいんですか!?お忙しいでしょうに…」
「構わないよ。さあ、どうぞ」

ファントムバッジをもらって、マツバさんはこないだ来たときには見れなかったスズの塔を案内してくれた。…バサリ。羽音がしたかと思えばいきなり、慌て出すマツバさん。

「きみが世界を救ったトレーナーだからか…、その力をひと目見たいと、伝説のポケモンが舞い降りたようだね…」

二人して上へ上へとのぼっていく。たどり着いた先には、いたんだ、ホウオウが__


bkm
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