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▼ スイートデー!

あたしは今凄く緊張している。
なぜなら、今日がバレンタインデーだからだ。

仕方なくアズールにあげるのよ、だから恥ずかしがることないじゃない!
アズールにまずい…とは言わないだろうけど完璧に作らないといけないから仕方なく手作りにした。

アズールに会おうと歩いているとアズールを見かけた。なんて偶然なの!

ちょっと固まっているとアズールから声を掛けられた。

「セレナ!」

「!な、何よ!?」

てけてけーっとアズールがこっちに向かって歩いてくる。
ちょ、ちょっと!まだ渡す心の準備出来てないのに!!

「セレナ〜今日はバレンタインだね〜」

「しっ知ってるわよ!」

ボスッ

あたしはアズールの胸に無理やりチョコを押しつけた。

「くれるの?」

「仕方なくよっ!悪いっ?」

「悪くないよ!ありがとう!」

ケロッと笑うアズール。嬉しそうな顔してるわ、やっぱりあたしのおかげね。

「あれ?手、どうしたの?」

あたしの手を指さすアズール。あたしの手には絆創膏が沢山貼ってある。実は、チョコ作りの時に失敗した傷だ。

「あっあんたには関係ないでしょ!?」

「ありがとう」

ふわっとあたしの手を握るアズール。突然のことにびっくりした。呆然した後は恥ずかしさが襲ってきた。

「な、ななな何してんのよ!?」

「セレナが頑張ってくれたんだと思って」

「ち、違うわよ!あのチョコは買ったやつよ!」
「恥ずかしがらないで大丈夫だよー」

こいつ!!ふわっと握っている手をぎゅっと強くしてくる。冬だからその手はひんやり冷たい。

「もう!とにかく食べなさいよ!手作りだから!!」

「あ、やっぱり手作り?」

「あ゛」

自分でカミングアウトしてしまった。あたしの馬鹿馬鹿!

「わぁ!チョコケーキ!」

「美味しそうでしょ?」

「うんうん、セレナが食べさせてよ!」

「は!?」

はい、とあたしが親切で入れておいたフォークとチョコケーキを渡される。

「はい、あーん」

「それってあたしがいうセリフじゃない?」

「言ってくれるんだね!?」

赤くなった顔でこちらを見るアズール。

「〜!ふんっ今日だけなんだから!」

「早く!早く!」

急かされる。仕方ないのよ、早く終わらせるのよ!セレナ!

「は、はい…あ、あーん…」

アズールが食べている沈黙の時間が長いように感じる。
「美味しいよ!セレナはいい奥さんになるね!」がばっとあたしを抱き締めるアズール。

「セレナのおかげでとっても楽しいバレンタインデーになったよ」

「そ、そう!」

こういうバレンタインデーもたまにはいいかもね。


―――――
はい、強制終了ーー!!!
セレナちゃんデレ多めになったかな(´・ω・`)?
あまーい!!それもこれもバレンタインだからさ☆


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