いや、ちょっとまてって


さて、食堂にやって来た我がパーティーはそれぞれ昼食を確保するために座席をとってから一度解散した


そんな私は現在
はるちゃん、友ちゃんと
メニューをながめている

「はるちゃんは何食べるのー?」

「私は日替わり定食を食べるつもりです」

日替わり定食とか何この王道感
どこまで控え目なんだいはるちゃん
そんな君も可愛らしいけど
たまには冒険しようよ!
…いや、まてよ
日替わり定食こそ
ある意味究極の冒険…!?
ふ、深いっ!!

「なるほど…そうか、そうだったのか…うん。さすがはるちゃん!実に素晴らしいチョイスだよ!」

「はぁ…るい、春歌が日替わり定食選んだだけで感動しすぎでしょ」

“選んだだけで”だなんて
軽すぎるよ友ちゃん!

「日替わり定食こそ究極の冒険だったのだよ友ちゃん!!」

「はいはい」

何故この感動が伝わらないのだろうか…
これはもう歌を作るしかないな
題して
“日替わり定食こそ究極の冒険”

「で?るいは何食べるの?」

「ん?私はチャーハンしか食べないよ?」


なんて、ちんたらしていたら案の定、混んできてしまった

私達は急いでオーダーした

「日替わり定食1つお願いします」

「はいよー」

「アタシ、Bランチ」

「はいよー」

「チャーハンで」

「あー、ごめんねチャーハンはさっきので終わりだったんだよ」

「…は?」

「他の頼んどくれ」

「いや、ちょっと待てって…」

「決まらないのかい?なら、はい、次の人ー」

「え?え?…私のチャーハンンンンっ!!!」




結論:昼の食堂は一分一秒が
   命取りになる戦争だった

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