とりあえず、


おはようございます。
こんにちは。こんばんは。

雨音るいでございます


今朝、HR前にジンギスカンだかジングルベルだかよく分からない名前のチャラい男に話しかけられました

そのジンギスカンだかジングルベルだかよく分からない名前のチャラい男とお母さん(マサ)は知り合いの様でした
でも、まぁ、アレですね
めんどくさいから忘れることにします


さてさて、そんな私は現在
リューヤ先生の授業中でございますの

この授業の次は昼休み
今日は食堂でご飯かなぁ…
何食べようかなぁ…

ってかリューヤ先生眩しいです
さすがアイドル
教卓に立って話をしているだけなのに絵になりますね
私の様な一般人には眩しすぎます

ヤバい、眩しすぎて瞼が開かない…─


「…と言う訳だ、ここ重要だからな」

重要…?
メモっておかなきゃ不味そうだな
しかし瞼が開かない
体も起き上がらない
一言で言うと“眠い”

仕方ない、
後でお母さん(マサ)にノート写させてもらおう

おやすみ世界


「…雨音、起きてるか?」

あら?名前呼ばれた?
起きてるかって?
えぇ、起きてます
起きてますとも
心だけですけど


─バシッ


「いっ!…つー……」

「お前なぁ、授業中くらいシャキッとしろシャキッと!」

「教科書で叩かなくてもいいじゃないですかリューヤせんせー…私、か弱い女の子なのに」

「か弱い女の子なんてどこにいるんだ?」

何これいじめ?


「それより、さっき重要だって言ったこと繰り返せ」

「…輝くあなたはまるで太陽、眩しくて眩しくて、私はそっと目を閉じる、せめて夢の中では、あなたを見詰めていられますように」

「即興で作詞したことは誉めてやる、要するに聞いてなかったんだな」

「いぇあ!ご名答」

「雨音、放課後職員室来い」

「…さーせんでした」


─キーンコーンカーンコーン


“今日はここまで”
と言う声が響き、挨拶をして解散
去り際に“放課後、必ず来いよ”と言われてしまった
どうやらバックレる訳にはいかない様だ


「ちくしょうリューヤ先生め…私が何をしたと言うんだ!?」

「寝ていただろう」

「マサ…そんなはっきり言わないでよ…」

「寝ていたのが悪い」

「ですよねー…」

「それと、先程の作詞だが「それ以上言わないで!さすがの私もブロークンハートしちゃうから!」


我ながらあの詞はセンスもクソもないと思うよ?
でも一言言わせてね?
眠い頭をフル回転させて
ありのままの気持ちやらなんやらを即興で詞にしたんだよ?
ちょっとくらいは誉めてほしい
あ、リューヤ先生には一応誉めてもらったか



─とりあえず、
 放課後は職員室行きです
 



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