であいはさいあく

※神宮寺視点






Aクラスの教室前

俺はとある人物を訪ねにやってきた


入学式が済んで数日
俺は同室である聖川が話す
聖川のパートナーに興味を持った


聖川曰く

誰に媚びることもなく
自分の音楽に妥協することもない
センスも技術も十二分に備わった
まっすぐな女性

だそうだ


この数日で、あの聖川にあそこまで言わせたレディ

気にならない訳がない
それに、聖川のパートナーなら
少し遊んでやるのも面白そうだ

だから話しかけてみることにした


Aクラスの教室前、
教室内に入ろうとしていた噂のレディに笑顔で声をかけた


「はじめまして、レディ」

「誰だこいつ、レディとか気持ち悪い…」


…開口一番悪態をつかれた

俺が話しかけたレディ達は
普通、頬を赤く染める

しかし、こちらのレディは違った


「君が聖川のパートナーの“雨音るい”かな?」

「…どちらさまです?」

「俺の名前は神宮寺レ「マサーっ!なんか変なのきたよーっ!」俺が名乗りきる前に、教室に向かって大声で聖川を読んだレディ
そして何秒もしないうちに
教室から現れた聖川


「どうした、るい…っ神宮寺!」

「よぉ、聖川」

「貴様、なんの用だ」

「お前に用はない。用があるのはレディだけさ」


チラリと噂のレディに目をやれば
俺の視線を遮るようにレディの前に立った聖川

そして、聖川の後ろからひょっこり顔を出したレディ

「マサー、このレディとか痛い発言してるやつはどちらさま?」

「…お前は知らなくていい」

「俺が気になるのかい、レディ?俺は神宮寺レンだ。よろしくね」

ウインクをしてきっちり名乗った

が、

「お母さーん、セクハラされたー。私もうお嫁に行けないー」

「神宮寺!貴様なんてことを!…るい、案ずるな。嫁に行けぬのなら、その…俺が…いや!何でもない」

…は?
何故セクハラ?
俺はただウインクして名乗っただけだろ?
それと聖川、どさくさに紛れて何を言ってるんだ?


─キーンコーンカーンコーン

HRが始まる合図が鳴った


「あーっ!りんちゃん来ちゃう!まさ!着席せねば!」

「…そうだな」

「お、おい!待てよ!」

俺が呼び止めるのも聞かずに
さっさと教室に帰っていく二人


「こーら神宮寺!お前もさっさとと教室に入りやがれ!」


呆然としていた俺は
リューヤさんの声で我に返り
自分のクラスへと向かった


(何なんだ、あいつら…)

決して喜ばしい対面ではなかった
だが、どうもあの
雨音るいの声が、顔が
頭から離れなかった






─であいはさいあく

 うごきだしたものがたり


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はじめちゃったよ連載←
拍手で予告をやったら
思いの外コメントが寄せられたので
こっちで地道に
“地道に”←
更新することにしました
で、拍手では番外を…


実は見切り発車←散れ

頑張ります…


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