小説 | ナノ

 1話


「お前ここのクラスだったんか」

昨日の事件からバクゴーくんが私のクラスに来るようになった

「バクゴーくん!わざわざ来てくれたんだね、ありがとう」

「べっ別にお前に会う為に来たわけじゃねー!」

「へっ?じゃあ何しに来たの??」

それは〜その〜と口ごもる爆豪を横目にクラス中が「隣のクラスの爆豪勝己くんだよ!」「えっナマエちゃん仲良かったの!?」と騒ぎ出した

「バクゴーくんは人気者だねぇ」

ニヤニヤと笑いながらナマエが爆豪を見ると「当たり前だろ!俺すげぇもん!」と胸を張る爆豪

少し会話をしている間に授業の始まりを告げるチャイムが鳴り始める

「じゃあな!」と背を向ける爆豪にそういえば、とナマエは爆豪の背に声をかける

「バクゴーくん!次は私のこと名前で呼んでほしいなっ!」

その言葉に勢いよく振り返り顔を赤らめる爆豪

「なっ!…じゃあお前も俺の事も名前で呼べよな…ナマエ」

「いいの?じゃあまたねっ勝己くん!」

ー 今度こそ本当に背を向けて走っていくバクゴーくんの耳は少し赤かったように思えたのは私だけ?

この日からお互いを名前で呼び合うようになった2人





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