小説 | ナノ

 33話



突然の敵襲来によってクラス一同が騒めく中相澤が避難を13号に任せ1人戦場へと向かった

「あんな数相手に相澤先生1人じゃ…!」

ナマエは自分はどう動くべきかを考えつつ心配そうに相澤をみるが相澤は1人2人とどんどん敵を倒していった

「早く避難を!」

13号が生徒を避難させようとしていると正面から黒いモヤの様な人が現れた

「初めまして、我々は敵連合。僭越ながら…この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして」

「私の役目はこれ」とセリフを言ったと同時にモヤが生徒達を囲むように広がっていく

「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか!?」

生徒を囲む前に爆豪と切島が飛び出してモヤを攻撃する

「危ない危ない…そう…生徒といえど優秀な金の卵」

13号の制止を聞く前にモヤがまた広がり今度こそ生徒を囲んだ
嫌な予感に駆られたナマエは先頭にいた爆豪と切島の元へ駆け出した

「勝己くん…!」

「ナマエ!」

爆豪がナマエの腕を掴むと同時に先程まで入り口にいたはずのナマエ達は演習場の中と思われる倒壊ゾーンの建物の中にいた

「あ、あれ!?何処ここ!?」

「多分ワープかなんかの個性だろ」

ナマエが辺りを見回して爆豪と切島が無事な事に安堵すると同時に周りに大勢の敵がいる事に気を引き締める


「ガキどもが来たぜ!!」「俺は女がいい!」「殺してやる!」とチンピラの様な敵達がナマエ達を囲む

「かかって来いよ雑魚が!」

爆豪の一言が開始の合図となり敵達が一斉に向かってくる
爆豪は先頭から順に目につく敵を爆破し切島は洩れた敵を攻撃するナマエは風で奥へと飛び奥の敵を倒していく

「ナマエ!あとの雑魚は俺らがやる!先に外に出てワープ野郎探してこい!ナマエの個性の方が移動が早え!」

どれぐらいが経ったか、あらかた敵を片した所で爆豪がナマエに叫ぶ

「あの黒いモヤだね!分かった!」

「…絶対無理すんじゃねぇぞ」

「…分かったよ、残りよろしくね!」

建物内に残る爆豪と切島を尻目に窓枠からナマエは飛び出した
風の個性で跳ねる様に飛びながら黒いモヤの人を探す
倒壊ゾーンを出た所でナマエは目的ではない人物を見つけてしまう

相澤が黒い化け物に踏みつけにされ腕を掴まれていた
このままでは相澤の腕が折られる

(っ…ごめん、勝己くん)

ナマエは方向を相澤の方へ変え風の個性で大きく跳躍する

「放せぇえ!!」

化け物の顔面に両足で飛び蹴りをするナマエ
風で威力を上げていたため化け物は吹き飛ばされる
その間に相澤へと駆け寄るナマエ
至る所から出血していてどう見ても重症だ

「相澤先生!大丈夫ですか!?」

「ミョウジ…馬鹿野郎…っ早く逃げろ!」

「こんな状態で何言ってるんですか!立てますか!?」

ナマエは相澤を起こそうと腕を回すが顔に手をつけた不気味な雰囲気の敵がゆらゆらとナマエの方向へ歩いてくる

「対平和の象徴、改人“脳無”が…こんなガキに吹き飛ばされちゃったよ」

くっくっと笑いながら距離を詰める男にナマエはまずい、と感じふらつく相澤を担ぎながら距離を取ろうとするが先程飛ばした脳無が全くダメージを受けていない様に立ち上がりこちらへと向かってくる

(まずいまずいまずい…!)

どう考えても打破できない状況にナマエは冷や汗を流した





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