小説 | ナノ

 31話




委員長と副委員長が決まってお昼ご飯の時間が来てナマエは爆豪に連れられ食堂に来ていた
ガヤガヤと騒がしい中席を見つけナマエはAセット爆豪は激辛麻婆豆腐を机に乗せた

「勝己くんは相変わらず辛いのばっかりだね」

「ナマエが甘党すぎンだよ」

「おっ爆豪とナマエじゃねーか!一緒に食おうぜ!」

漢気溢れる笑顔で手を振りながらこちらへ来たのは同じクラスの切島鋭児郎と上鳴電気
「うざってぇ」と言いながらも爆豪は切島が席に着くことを許した

「気になってたんだけど爆豪とナマエって仲良いのか?こうやって飯まで一緒に食って」

「うん!小学校から一緒だよ!」

「意外だよなぁナマエちゃんみたいな可愛い子が爆豪と仲良しなんて!」

「んだテメェ!どういうこった!」

上鳴の発言に机を叩き威嚇する爆豪を宥めるナマエ
手から小さな爆発が起こると「こんなところで個性使っちゃダメだよ」とナマエは慌てる

4人で話をしながら食べていると突然学内の警報装置が作動しサイレンの音が鳴り響く

ナマエはサイレンの音に驚き肩をビクつくかせた

『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難して下さい』

アナウンスを機に食堂にいた生徒全員が立ち上がり出口へと押し詰める
その波にナマエは飲まれてしまう

「かっ、勝己…くん!」

「っクソ!」

爆豪がナマエを掴もうと伸ばした腕は空を切った
そしてそのままナマエは人の渦に飲み込まれていく

ナマエより身長の高い者達に押し潰されて息がしづらくなった時腕を勢いよく引かれ人混みを脱出することが出来たナマエは腕を引いた主を見上げる

「大丈夫か?」

「焦凍くん…!助かったよ…」

やっと呼吸が出来たナマエは助けてくれた轟に礼を言う
轟曰く埋もれてるナマエを見つけて思わず腕を引いたらしい

しばらく隅で大人しくしていると飯田が生徒達の頭上を跳ね上がるように超えていった

「大丈ー夫!!ただのマスコミです!なにもパニックになることはありません!大丈夫!ここは雄英!最高峰の人間に相応しい行動をとりましょう!」

飯田の捨て身の作戦でその場は収まる

「っ!おいナマエ!」

「あっ勝己くん」

生徒達が緩やかに席に着き人混みが空いてきた頃に爆豪がナマエを見つけ駆け寄る

「焦凍くんが助けてくれてさ」

「うるせぇ行くぞ…テメェもいつまでナマエの腕掴んでンだ離せや」

「悪ぃ」

轟は爆豪に言われ今まで無意識に掴んでいたナマエの腕を離す

そして教室に戻った面々は今回の飯田の活躍を見て委員長はやはり飯田であるべきだと結論付け1-Aのクラス委員長は飯田になった





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