小説 | ナノ

 7話




「自己紹介が遅れたな、私はクラピカ。よろしくナマエ」

「あ、よろしくお願いします」

先程レオリオから離れていったクラピカという青年がナマエに声をかける
クラピカも若そうな見た目だ

「…意外です、もっと年上の方ばかりだと思っていました」

「ははっ、一応私も年上なのだが意外なのはこちらの方だよ。ナマエやゴンの様な子達まで来るなんて」

「ハンターを目指してるので…」

「ちなみに理由は聞いてもいいかい?」

「世界をもっと見たいんです。沢山の人と出会ってみたいんです…簡単な理由ですが…」

「良い理由じゃないか!私もこの試験でナマエに出会えてよかったと思うよ」

「あっありがとうございます」

出会えてよかったなんて初めて言われるセリフに気恥ずかしくなったナマエは逃げる様にキルアの背中を目指した

「…なんか顔赤いな?どうしたんだよ」

「べっ別に!なんでもないよ!」

振り返ったキルアはふーんとだけ言って前を向く
大体4.5時間程度走ったところで後方にいたレオリオがカバンを置き足を止めた

「レオリオ!」

思わずゴンが振り返り心配そうに見つめるがキルアは「ほっとけよ」と冷たく突き放した

「…ざけんなよ…絶対ハンターになったるんじゃー!!くそったらァ!!」

うおおっと声を上げながらレオリオは再び走り出す
そしてゴンは持っていた釣り竿でレオリオのカバンを引っ掛けキャッチする

「おーかっこいいー!あとで俺にもやらせてよ」

「スケボー貸してくれたらね!」

キルアがゴンの釣り竿に反応しゴンはキルアのスケボーに反応する

(何か飛び道具とか用意してこれば良かった…)

持ち込み自由をすっかり忘れていたナマエは少し残念そうにため息をこぼした

そして地上への階段を登り始め中間地点、脱落者は37名に及んでいた

キルアとゴンとともにナマエは先頭を走っていた






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