小説 | ナノ

 25話




緑谷が好記録を叩き出した瞬間にいの一番に飛び出したのは爆豪だったが相澤の捕縛武器によって阻止される

相澤消太、視た者の個性を消す。瞬きすると解ける!

相澤に緑谷襲撃を阻止された爆豪は物凄い形相で緑谷を睨みつける

「…勝己くん。そんな顔しないでよ…勝己くんは勝己くんだよ」

「…っ、わーってるよンな事ァ!」

全然分かっていない顔をして元いた列へと爆豪は戻り、そして全種目が終わった

トータル最下位が除籍の個性把握テストの結果はナマエは4位という結果で終わった

(やっぱ持久走がダメだったか…)

「ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

「「「はーー!!?」」」

「あっ嘘だったんだ…」

相澤の一言に大勢の生徒が反応した
ちなみに 緑谷は最下位だったので誰よりも驚き喜んでいた

そして放課後になり爆豪と共に帰ろうと思ったが声をかける前に爆豪は出て行ってしまった
今回の 緑谷の件が相当応えているのだろう
ナマエはあえて見過ごした

1人で門をくぐり歩いていると目の前に 緑谷を見つけ思わず駆け寄った

「出久くーん!リカバリーガールに無事治してもらったんだね、よかった!」

「ナマエちゃん…今日ボール投げの時言いそびれちゃったけど、ありがとう…」

照れながら斜め下を向き礼を言う 緑谷にこちらの方が照れくさくなり「いいよいいよ」と返していたら後方から飯田が来てその後ろから無限を叩き出した女の子が来た

「君は無限女子!」

(無限女子!?)

「麗日お茶子です!えっと飯田天哉くんに 緑谷…デクくん!それから…?」

「ナマエ!ミョウジナマエ!よろしくね!」

「ナマエちゃんって言うんだね!よろしくね!いやぁ個性凄かったよ〜」

ナマエと麗日が話している間に 緑谷が挙動不審になりながら割って入り「あの…本名は出久でデクはかっちゃんがバカにして…」と弁明した

「えーそうなんだ!ごめん!…でも「デク」って「頑張れ!」って感じでなんか好きだ私」

「デクです」

「出久くん!?」

麗日の笑顔に顔を真っ赤にして“デク”を受け入れた緑谷

「じゃあ私もデクって呼ぼっかな!」

「えっ…いやっナマエちゃんにはこれまで通り名前で呼んでほしい…かな」

ナマエが笑顔で振り向くと 緑谷はまた顔を赤くして俯きながら答えると「そっかぁ、じゃあ出久くんで!」とナマエは訂正しておく

そして次の日、いよいよ本格的にヒーロー科の授業が始まる
午前の授業はプロヒーローが教えるものの至って普通な授業だったが、午後からはクラス一同が待ち望んでいた“ヒーロー基礎学”が始まる

「わーたーしーがー!普通にドアから来た!!」

HAHAHAと笑いながらドアからオールマイトが勢いよく入ってくる
オールマイトの姿はニュースや特番で見たそのものより迫力を感じた

「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作る為の様々な訓練を行う科目だ!早速だが今日は戦闘訓練!…そしてそいつに伴って入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた…戦闘服!!」

クラス一同が立ち上がりおおっと歓声をあげた
初めての戦闘服に初めてのヒーロー基礎学が始まる!






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