小説 | ナノ

 22話




毎年300を超える倍率の正体、一般入試定員36名、18人ずつでなんと2クラスしかない

自分でもよく入学できたものだとナマエは自分を褒めながら1-Aのクラスに向かう

「あ、あった」

大きいドアには1-Aと書かれておりここが今日からナマエが通うクラスである

(出来れば勝己くんと、出久くん、それに焦凍くんと同じクラスがいい…!)

思いを込めて開けたドア

「…あ!焦凍くん!」

「おっ…ナマエ」

ドアを開けて見知った顔、轟がいる事に凄く嬉しくそして安堵しナマエは轟に駆け寄る

「同じクラスでよかったー!中学校の時もそうだけど結構私、運いいね」

「だな、今年もよろしくな。でも合格はナマエの実力だと思うぞ」

「照れるよ〜焦凍くんとの個性特訓のおかげ!めちゃくちゃ役に立ったよ!」

「役に立てたなら良かった」

2人で世間話をしていると教室のドアが勢いよく開かれる
ドアがぶつかる音が聞こえる勢いで開けたのは爆豪だった

爆豪を見るなりナマエは花が咲いたように笑顔になりその横顔を見ただけで轟はあいつが例の“勝己くん”だと察した

「かっ勝己くん…!!同じクラス!」

どうしよう嬉しすぎて死ぬ!と言い始めたナマエに「大げさなんだよ馬鹿」と口角を上げて爆豪はナマエの頭を弾くように撫でた

「だって小学校の時から1回も一緒のクラスになれなかったんだよ!?そりゃ嬉しいよ〜」

「そりゃあ良かったな」

決められた席に爆豪が荷物を置き腰を下ろすと同時に足を机に置いた
途端に説明会の時に立ち上がっていた眼鏡の青年が駆け寄り「机に足をかけるな!」と注意してきた

(あ、勝己くんの足癖、慣れちゃってたけどやっぱり行儀悪いよね)

そしてその後、蛙吹が入ってきて同じクラスになった事を2人で喜び合った






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