小説 | ナノ

 21話




それから数日後、雄英から通知が来た
手紙を開けると画面がパッと現れオールマイトがでかでかと映された

「私が投映された!!」

「オールマイト!?えっオールマイトってナンバーワンヒーローの!?本物!?」

慌てふためくナマエを他所にオールマイトの話は続いていく

「私がこの街に来たのはね、他でもない。雄英に勤めることになったからなんだ」

雄英の講師にオールマイト…!
なんて光栄な事なんだ、と心震わせるナマエを他所に画面上で「え、巻きで!?」とオールマイトが慌てている

「ミョウジ少女は筆記合格、そして実技は…2位と言う好成績で合格だ!将来有望な少年少女に心踊るよ!…また雄英で会おうじゃないか!」

「…ご、合格…」

言い渡された合格に思わず涙が零れ落ちた

ー 「雄英で待ってる」

この一言から始まったナマエの努力の日々が報われた気がした

ナマエは敵ポイント48救助ポイント27と言う好成績を収めて無事合格を果たした

「来いよミョウジ少女!雄英が君のヒーローアカデミアだ!期待しているぞ!」

そうして手紙のメッセージは途絶えた

その日は嬉しくてナマエは爆豪と緑谷、そして轟にメールを送った

爆豪は余裕の1位通過
ナマエが2位だった事に驚いていたが「よかったじゃねぇか」と喜んでくれた
緑谷はなんと救助ポイントのみで合格、相当な無茶をした様でナマエは思わず緑谷を怒った「ごっごめん」と慌てながら謝っていたが学校生活が始まったら問い詰めてやるつもりだ。個性についても
そして轟も推薦にて無事合格していた。
みんなとまた同じ時間を過ごせる事がナマエにとってなによりの幸せだった

新しい制服が届き鞄や教科書も整った
新しい学校生活が、始まる


そして春、それは高校生活の始まり!

両親はヒーローと言う職業に若干の不安を持ちつつもナマエの合格をこれでもかと喜んだ

しかし転勤の多い父親がナマエが雄英に合格する同時期にまたもや転勤が決まった
それは雄英に通うには少しばかり遠い距離
悩んだナマエは決意を下し両親に告げる

「私、1人暮らしするよ」

心配から止めようとした両親だがナマエの強い決意の目を前に言葉を飲んだ
そしてナマエは1人暮らしを始めることになる


そして雄英高校への初登校日の日
ナマエは何度も鏡の前で制服をおかしい所はないかチェックした

「…よし!」

玄関から一歩、踏み出した





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