小説 | ナノ

 20話




試験が開始されナマエは走り出し5P、10Pと点を上げていく

「シルフ!」

得意技である風の力の応用で轟にヒントを得た、風の形状を出来る限り細めて刃の様に放つ技でどんどんと仮想敵を倒していく


(うん!順調だ!)

汗ばんできた額を拭ってナマエは笑った
今までの努力は決して無駄じゃないと、出し切って合格して爆豪と 緑谷、そして轟とまた学校生活を送るためにナマエは息つく間も無く仮想敵を倒していった

後半に連れ仮想敵にターゲットにされたナマエの元にどんどんと仮想敵が押し寄せる

「わっちょっと!多すぎ…っ!」

大体40P程度取ったところでスタミナが切れナマエは一旦後方に引いた

「はぁっ、はぁ…多すぎでしょ…」

汗を拭った所でナマエは壊れた仮想敵の下敷きになっている女の子の影を視界の隅に捉えた

その子を見つけるとすぐ女の子の元へと向かう

「大丈夫!?」

仮想敵を退かそうと隙間に手を入れるがなかなか自力では上がらない

「大丈夫よ…ありがとう、水があれば助かるんだけれど…」

ケロ、と言いながら仮想敵の下敷きになっている子が呟いた

「水?水があれば抜け出せるのね?…ウンディーネ!」

ナマエは水を手のひらから出し仮想敵と女の子の間に水を滑らせると女の子はまるで蛙の様な滑らかな動きで仮想敵の下から出た

「助かったわ、ありがとう。試験中なのに手間取らせてごめんなさい」

「いいの、いいの!無事でよかったよ!」


二言三言言葉を交わしていると「終了〜!!」とアナウンスで言い渡された

「あ」と2人で見つめあった

「終わっちゃったね」

「最後の時間…私に使わせてしまって申し訳ないわ…私、蛙吹梅雨って言うの、梅雨ちゃんと呼んで。」

「本当に気にしないで!梅雨ちゃんって言うのね!私ナマエ、学校一緒になれるといいね」

「そうね、ナマエちゃん」

蛙吹と別れ試験会場を後にしたナマエは爆豪を探していた

「あっ勝己くん!試験どうだった?」

「あぁ!?余裕だわ舐めんな」

「よかった〜これで私が受かってたらまた学校生活一緒に過ごせるね」

「…おう…落ちたら殺す」

物騒な事を言っているが口調は至極穏やかな爆豪と帰路を共にした







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