私には、大好きな彼氏が居る。同じ学校の同級生。名前は、忍足侑士。男子テニス部のレギュラーで、天才なんて呼ばれちゃうくらい実力もあって、勉強だっていつもテストで上位に入り込むくらいできる。身長も高くて足も長い、綺麗な顔立ちに丸い伊達メガネをしていて、髪は長めでちょっと癖っ毛。下ろしてても似合うし、時々結ぶのも可愛くて、好き。低くて色っぽい声で発される、元々関西に住んでいた名残の関西弁も、聞いていて落ち着く。でも、二人でいる時耳元で甘く囁かれたりすると、ドキドキで死にそうになるけど。当然女の子達にめちゃくちゃモテるから、ライバルが多くて大変だった。付き合いはじめた今でさえ、侑士のことが好きな女の子は居るし。侑士は誰にでも優しいから、気が気じゃないんだけど。それでも、侑士は私の事をすっごく愛してくれてるのが分かるし、私も侑士のことが大好き。何も不満なんて無かった、んだけど。

「え、したことないの?」
「う、うん・・・一回もない」
「へぇ、意外。私なんて二回目のエッチでしてって言われたよ。まあ人によるのかなぁ」

 そう言って、一緒に喋っていた友達がジュースを啜る。今日は仲が良い友達の家に遊びに来ていて、ガールズトークに花を咲かせていたところだった。お互いに彼氏が居るからその話になって、自然にその、えっちの話になった。付き合いはじめて半年は過ぎたし、私だってえっちはしたことある。したことあるというか、結構な頻度でしてる方だと思う・・・多分。誘ってくるのはいつも侑士だけど、私もしたいなって思う時はあるし、侑士はいつも優しくて、正直すごく気持ちいい。こういう人のことをエッチが上手い人って言うのかなあなんて思ったり。でも、いつも侑士に任せっぱなしというか、やられっぱなしっていうか・・・
 最初友達からフェラって単語が出てきた時、最初何かわからなかった。侑士にしてって言われたことなかったし、私は私で侑士にされるがままだしで、一度もしたことない。侑士も、言わないだけで本当はしてほしかったりするのかな。

「考えてみたら、なんかいつもしてもらいっぱなしって感じかも・・・」
「じゃあ、たまにはこっちから攻めてみたら?」
「せ、攻めるって?」
「なまえから誘惑してみたらってこと。いつもと違うとこ見せたら、きっと忍足くんだってドキドキするんじゃない??」

 そう言ってニヤニヤする友達。攻める、か。正直私からキスするだけでも緊張するのに、できるのかな・・・でも、侑士が喜んでくれるかもしれないし、いつもされっぱなしなのもなんだか悔しいかもだし。

「・・・コツとかある?」



 そんなこんなで、友達に色々女の子から出来ることについてアドバイスをもらった翌々日。部活帰りに侑士の家に寄って行く事になった。侑士の家に行く日は大体いつもするから、きっと今日もそうだろう。こんな早く実践する日が来るなんて・・・そう思いつつ、ちょっと楽しみになってる自分も居た。

「飲み物取ってくるから、部屋で待っとって」
「うん!」

 侑士の部屋で一人で待つのにも、ちょっとそわそわする。なんか緊張してきたかも。侑士がココアを入れて持って来てくれて、心を落ち着かせようとそれに口を付けた。


 しばらくは二人でテレビを見ながら雑談したりしてた。侑士に身体を寄せられて肩に寄りかかる。侑士に顔を合わせると、ちゅっと口付けられた。それから何度も角度を変えて、段々スピードを速めながらキスをされる。並んで座っていたのが向かい合わせになって、身体を寄せあって侑士に抱き着いた。侑士にいやらしく背中からお尻を撫でまわされて、身体が震える。そっと唇を離されて、小声で「ええ?」って囁かれる。ドキドキしながら、頷いた。
 身体を持ち上げられて、ベッドに移動してから、また座ってキスをする。押し倒されそうになったから後ろ手に身体を支えて耐えた。驚いたような顔をした侑士に、息を呑んだ。

「今日は、その・・・わたしが、したい」

 顔が熱くなるのが自分でもわかる。恥ずかしくて侑士の顔を見れないまま、侑士の身体をそっと押した。
 また元の体制に戻って、侑士の制服のシャツにてをかける。ネクタイを解き、ボタンを一つずつ外して行くと、侑士の胸板が顔を出す。鍛えられてる身体を見ると、いつもドキドキしてしまう。そっと撫でながら、首筋に唇を押し当てる。いつも侑士にされてることを思い出しながら、ちゅうっと吸いついた。いつもつけられてたキスマークを、今日は私がつける。初めてつけたそれを見て、ちょっと嬉しくなった。

「今日は積極的やな」
「いつもされっぱなしだから、お返し」
「お返しなぁ・・・あ」

 そっと顔の位置を下げて、侑士の乳首にキスをした。そのまま口付けて、舌先でペロペロ舐めながらもう片方の乳首を指先で触った。上から侑士が息を吐くのが聞こえて、ドキドキする。感じてくれてるのかな。もう片方の乳首に口を移すと、侑士の手がおっぱいを撫でた。乳首を舐めながらシャツのボタンを外されて、ブラのホックも外される。侑士の指が私の乳首を捉えて身体が震えた。

「侑士、んちゅ、気持ちい?」
「あぁ、ええで・・・」

 優しく笑う侑士は、まだ余裕って感じだった。私は体制を直して、侑士のおちんぽにズボン越しに触れる。固くなってる。

「っ、ほんま、今日はどないしたん? なんか変やで、なまえ」
「べ、別にそんなことないけど。今日は私の番なの。」

 脱げかけのシャツとブラを脱いで、侑士のベルトに手をかける。ホックを外して、チャックを下ろす。・・・なんだか悪いことしてるみたい。緊張でゴクリ、と唾を飲む。パンツとズボンを一気に下げさせると、勃ちはじめてるおちんぽが顔を出した。そっと手で掴むと、侑士に手を掴まれた。

「っおい、そない無理せんでも」
「む、無理じゃないもん、っ」
「ちょ、おい、っ」

 侑士に止められそうになったのを押し切るように、侑士のおちんぽに口付けた。さきっぽをふにふに唇で挟んで、舌先で舐めて濡らしながらゆっくり咥え込んで行く。今度は前友達に聞いたことを思い出しながら、舌を這わせる。根本を手で掴んで、玉のところにも触れる。唾液でぬるぬるさせながら、ゆっくり口の中に抜き差しを始めた。

「っあほ、・・・」
「ん、んう、っ」

 口の中でおちんぽがだんだん大きくなっていって、固くなっていくのがわかる。私の口じゃとても収まり切らない大きさに、おまんこが疼くのを感じた。こんなおっきくて硬いのが、いつも私のおまんこに挿入ってるんだ。おまんこがきゅんきゅんして、自然と腰が揺れる。

「はぁ、っなまえ、っ」
「んん、侑士、気持ちい?」
「っ、ええよ、なまえ・・・」

 おちんぽを手で扱きながら侑士の方を向いて言うと、おちんぽがまた大きくなる。侑士は眉を顰めて顔を赤くしていて、興奮してるのが表情に出てた。
 再びおちんぽを咥えこみ、口の中に抜き差しする。顔を動かしながらやるといいよって言われたのを思い出して、おちんぽに絡みつくように動いた。侑士の息が荒くなるのを耳で感じて、それが嬉しくて抜き差しが早くなる。

「はぁ、っあぁ、なまえ、っ」

 侑士の手が私の頭に触れて、優しく撫でられる。撫でられるのが好きだから、嬉しくなった。

「っなまえ、もうええから、っ離し、っ」
「んっ、んんんっ」
「アカンっ出る、なまえ、あかんて、あぁ、っ」

 口を離そうとしてくる侑士の手を退けながら、口を動かし続ける。口の中で侑士のおちんぽがドクドクと脈打ちながら射精した。口の中でビクビクするおちんぽを愛おしく感じながら、精液を吸い取る。口を離してから、ごくっと呑み込んだ。

「っお前、飲んだんか?!」
「うん、っだめ?」
「ほんまに・・・無理せんと出してええんやで?」
「いいの、その・・・侑士のだから」
「・・・アホ」

 侑士は顔を赤くして、目をそらした。照れてる・・・可愛い。
 スカートのファスナーをおろして、ショーツも一緒に脱ぐ。侑士の肩を押して、ベッドに寝転がせて侑士の上に乗った。まだおっきい侑士のおちんぽを掴み、おまんこに擦り付ける。

「なまえ、濡れとる」
「うん、っ・・・」

 既におまんこは濡れてしまっていた。侑士のおちんぽを舐めながら、興奮しちゃってたから・・・。おまんこの入り口をおちんぽの先端でなぞって、身体をくねらせる。そしてゆっくりと、腰を落とした。

「んあ、っあん、っ」

 狭いおまんこのなかを、おちんぽが押し入ってくる。濡れてはいたけどなにも慣らしてなかったから、ゆっくりじゃないと入らない。おちんぽが完全に挿入って、息を吐く。ゆっくり、腰を動かし始めた。

「あぁっ、あん、侑士、っ」

 おちんぽが出し入れされる度に、ナカで擦れて快感が全身に響く。いつも侑士にされてるくらい速くしようとしても、少し擦れるだけでも気持ちいいから、上手くできない。そう思っていた時、侑士の手が私の腰に添えられた。

「なまえ、っ」
「ゆ、しっあ、ん、はあ」
「こうするんやで、っ」
「ふえ、っひゃ、あぁぁああんっ!」

 ぶちゅっ!ずっパンッパンッ! 一気に侑士が下から突き上げてきて、あまりの激しさに音が響く。子宮の入り口をおちんぽの先端がガンガンたたいてきて、突然の快楽に頭が真っ白になる。

「ひにゃあぁぁあっらめえぇいきなりっそんなっらめなのおぉっ」
「はあっ、めっちゃ可愛えで、なまえっ、っ」
「らめえぇえほんとにっあっあぁあんっ!」

 ガツガツ突っ込まれてあっという間に上り詰めて行く。目がちかちかしてきた。

「あぁあっイくっイくのおぉおおおお!」
「ほら、イきや、っ」

 ビクッ!ビクビクッ!! 身体をガクガク震わせて、イッてしまった。息も絶え絶えに前に倒れ込むと、優しく腕で包まれてキスをされる。

「ゆ、ひ、はぁ、っ」
「よぉ頑張ったな、なまえ」
「っうん、あ、きゃあっ」

 優しく頭を撫でられたかと思ったら、ぐるんと体制を変えられて私が下になる。侑士がニヤッと笑ったのに気付いて、ゾクゾクした。

「次は俺の番、な?」
「ひっあぁああああんっ!! らめらめまらあっまらいったばっからのりぃっ!!」
「っは、何回でも、イッたらええ、ったくさん、な?」

 ガツガツと奥を突き込まれ、身体が揺さぶられながら同時に揺れるおっぱいを鷲掴まれる。むにゅむにゅとおっぱいのカタチを変えながら、おちんぽは奥へ奥へと入り込んでくる。

「らめぇええまたぁっまたイッちゃうぅううっ」
「っ俺も、イくわ、っあ」
「あっんああぁあっあああああっ!!!」

 ビクンッ!!びゅるっびゅるるっ!!! ぎゅっと侑士の身体に掴まりながら、身体を震わせてイッてしまった。ナカで侑士のおちんぽが脈打って、侑士のが広がっていくのをぼんやりとした頭で感じていた。




「今日はどないしたん? えらい積極的やったけど」

 情事後、侑士に腕枕をされて、髪を撫でられていた。侑士は私の髪を指先でくるくると弄びながら、私に聞いてきた。

「えー、その・・・いっつもされっぱなしだから」
「それで色々頑張ってくれたんや」
「うん。・・・わたしだって、その、してもらうばっかじゃ、その」

 雰囲気と勢いであの時はいけたけど、改めて思い出すと恥ずかしくなる。大胆すぎたかな。顔が熱くなってきて、シーツに顔を埋めた。

「・・・なまえに無理させたなかったから、今まで言わへんかってんけど」
「む、無理じゃないよ! 侑士だったら、その、なんていうか、侑士にも、気持ちよくなって欲しいし」
「ありがとうな。せやったらこれから、たっぷり教え込んだろな」
「うん、・・・え?」

 埋めていた顔を上げると、にっこりと笑う侑士の顔。う、うさんくさい。嫌な予感しか、しない。

「覚悟し?」

 そう言われて、ちゅ、と額にキスをされた。次からのえっちが怖いような、楽しみなような、どうしたらいいかわからなくなって、逃げるように侑士の胸板に顔を埋めた。

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ろんた様リクエストありがとうございました!
ヒロイン攻め、照れた顔、とのことでしたが、如何でしたでしょうか・・・お気に召されれば幸いです。
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