それは、こっそりと二人で授業をサボっていたときのこと。
「っやら、あぁ、っあんっゆーし、らめぇっ!」 「っは、なまえ、っかわええ、っ」 「ね、っだめ、ばれちゃ、っあぁんばれちゃうぅ、っあぁあああん!」
授業中の静かな校舎内で、似つかわしくないいやらしい嬌声が、音楽準備室内に響いていた。
「もう!! 侑士のばか!!」
行為が終わった後、乱れた制服を直しながら彼氏に非難を浴びせる。余韻で火照る身体を深呼吸して整えながら、満足そうにしている侑士を睨みつけた。
「あとちょっとで絶対バレてたよ?! それなのにあんなの・・・」 「そんなこと言うて、感じとった癖に」 「そういう問題じゃなくて!」 「んー? さっきまで可愛くあんあん言っとったんはこの口やっけ?」 「ばか!」
ぐいっと抱き寄せられて、口を指で挟まれてふにふにと触られる。さっきまで貪るように吸われていた唇が余計に感じさせてくるようで恥ずかしくなる。 お互い同じ時限に自習になったことがわかって、それじゃあ二人で抜け出しちゃおうという話になったのは一時間ほど前。屋上は先客が居たから、ちょっとごちゃごちゃしてて狭いけど音楽準備室に入った。狭いけれどそのぶんくっついて座ることになって、それが心地よかった。侑士の吐息を近くで感じてどきどきしたのは、否定しない。でも、流れでえっちしちゃうなんて思ってなくて。結局まんまと流されてしまったのは私なんだけど、寄りにもよって隣で授業してる教室でこんなことするなんて。幸い音楽準備室だったから防音だったものの、誰かが途中で入ってくるかもしれないのに。
「せやって、なまえと二人きりでくっついとったら我慢できひんかってん、堪忍してぇや」 「それ、この前も言ったもん」 「あー、そうやった?」 「〜〜〜っ! もう! しばらくえっち禁止!」 「は? いやそれはないやろ!」
ぷいっと侑士に背を向けると、後ろから抱き締めてきて擦り寄ってくる。でも、今回ばっかりはだめだ。いつも流されっぱなしなのは、やっぱりよくない。侑士にもいっぱつお灸を据えなければ。
「なぁ、ほんまにもうバレそうなとこでやらへんから、許してや、な?」 「うるさい。いっつも調子いいこと言って、今回ばっかりはだめ!」 「せやけど」 「・・・侑士はえっちできなきゃ私と居てくれないの?」 「そんなわけないやろ」
即答してくれて、ちょっと嬉しくなる。でも、耳元にかかるように言葉を吐かれてるのはわざとなのもわかってるから、それに甘んじちゃいけない。ダメなものはダメなのだ。
「じゃあ、我慢できるでしょ。私が言うまで暫くえっちお休み!」 「・・・ほんまに」
そう言い切ってしまうと、項垂れたように私に寄りかかってくる。渋々納得はしてくれたようで、それから暫くのあいだ、えっちお休み期間に入ることになった。
「なんや、これ新しいやつちゃう?」 「あ、気付いた? この前買ったの」
えっち禁止令を発令してから二週間が経った頃。昼休み、二人でお弁当を食べていた。屋上で食べるにもってこいの天気で、気分良くしていたとき、侑士が私の新しいヘアピンに気がついた。リボンの形のチャームがついたもので、可愛らしくてつい買ってしまったものだ。耳の上あたりにあるそれに優しく触れられて、耳が弱いから少しどきっとする。
「よう似合うとる。やっぱり可愛えのが似合うな、なまえは」
優しく微笑んだ侑士を見て、嬉しくなる。こうやってのんびりした時間がとても好きだ。褒められて嬉しくなった私は侑士に寄りかかるようにしてくっついた。幸せだなぁ、なんていう暖かい気持ちで、昼休みが終わった。
六限は、体育館でバレーだった。半面を女子が使って、もう半面では男子がバスケをしていた。時々侑士と目が合って、口元が緩む。友達に見過ぎだろって小突かれた。
「ごめんね、先生急ぎで行かなきゃいけないの。あとはよろしくね」
ちょうど今日の日直だった私は、授業が終わったあとネットやボールを片付ける係だった。本当は鍵は先生が持っているから、終わるまで付き添うんだけど、先生が急ぎで用事があるからって鍵を託された。他の生徒たちがだんだんと教室に戻っていく中で、ネットを抱えて体育倉庫に向かって歩いた。すると、
「わっ」 「持つで」
ひょい、と抱えていたネットを侑士に取り上げられてしまった。侑士は片手にスコア板を引きながら来ていて、私の隣を歩いた。
「侑士、日直じゃなくない?」 「代わってもろてん。面倒がってたから喜んで代わってくれたわ」
体育倉庫に入って、ボールやネットを元の場所に戻す。物が多いからごちゃごちゃしているけれど、さすが氷帝というか、ホコリとかは目立たない。器具自体綺麗なものばかりだし。
「じゃあ戻ろっか、・・・っきゃあ!」
ぐい、と身体を引き寄せられ、マットの上に押し倒された。突然のことに動揺している私に構わず、侑士が上からのしかかってくる。
「ちょ、侑士?」 「アカンわ、もう・・・我慢の限界や」 「何言って、っんう」
強引に、唇を唇で塞がれた。強引に押し入ってくる舌が、私の口内を貪るようにして動き回る。ゾクゾクする感覚が、これからされることを予感している。や、やばい、これはやばい・・・!
「っは、侑士」 「これでも結構我慢した方やと思うんやけど? 二週間もお預け食らって、これ以上耐えられへん」 「ちょっと待って、っやあ!」
ぐい、と体操服を捲りあげられて、ブラも一緒に上げられる。曝け出されたおっぱいに食らいつくように吸い付かれて、思わず声が上がる。
「っやあ、侑士、っだめだってばあ!」 「ちゅ、っそないなこと言うて、見てみ? 乳首もうビンビンやで?」 「ひああ、っちが、あぁん!」
乳首に歯をたてられて、びくんと身体が揺れる。身体を押しのけようとした両手を押さえつけられて、舌で存分におっぱいを責められてしまった。侑士の舌が、両方のおっぱいをいやらしく這いまわって、どんどん力が抜けていく。固くなった乳首を舌先で突かれたり、ちゅうって吸われたり、甘噛みされたりして、それら全てがびくびくと身体に響く。気持よくて思考がとろけて、呼吸が荒くなる。
「なんや、すっかりおとなしゅうなって・・・そないに気持ちええの?」 「っばか、ぁ」 「意地張らんでええんやで。ここはどうなっとるんやろなぁ」 「いやあっ!」
ぐい、と侑士の膝が足の間に入って、ハーフパンツの上からぐりぐりと膝でおまんこを刺激してきた。こんなやり方されたの初めてで戸惑うけど、気持ちいいと思ってしまっているのも確かで。こんなやり方で、感じちゃうなんて。はしたない自分に顔が紅潮する。
「ほら、まんこぐりぐりされて気持ちええの? ん?」 「やら、っあぁん、そんなの、やだあ」 「せやったら、まんこどうされたいか言うてみ? 言わへんならずっとこのままやで?」
ニヤニヤと厭らしく笑う侑士。悔しいけど、でもそこが触られたくてウズウズしているのは事実で。結局流されてしまっている自分を恨めしく思いながら、観念して口を開いた。
「っおまんこ、侑士の指で、触ってほしいの・・・っ」 「よおできました」 「っきゃん!」
言った途端に侑士の手がハーフパンツの中に突っ込んで、そのままショーツの中にまで入り込んだ。触れられたおまんこがぬるりと侑士の指を滑らせて、身体が震える。
「なんや、随分しっかり濡れとるんやなあ・・・なまえもしばらくしてへんかったから、溜まっとったんちゃう?」 「っち、ちがうもん、っひゃあぁん!」
すぐさま侑士の指がなかに滑り込んでくる。難なく挿入された二本の指に、身体が震える。ほんとに、いつもより濡れちゃってる・・・ごつごつした指の関節が内壁を刺激して、きゅうきゅうとナカを締めてしまう。
「ううぅんっんん、あん、はぁ・・・っ」 「なまえ、ほら・・・音聞こえるやろ? 何の音かわかる?」 「ひぅ、っ音立てちゃ、やだあ・・・っあぁん」
くちゅくちゅと下の方から水音が聞こえる。わざと音を立てて聞かせてくる侑士は、ニヤリと笑って私の首筋に舌を這わせた。音がたつくらいびしょびしょになっちゃってるのを示すように、侑士の指は速度を上げておまんこを刺激してきた。
「ひああぁっあん、ゆーし、っ音、やだあ、っ!」 「何の音や、言うてみ? 言うまでイかせてやらへんよ」 「い、いじわる、うぅっ!!」
どんどん抜き差しするスピードが速くなって、私自身限界が近づいてきた。おまんこがぴくぴくしてきて、思考がふわふわしてくる。このままイきたい、と思ってしまったらそれまでで、素直にねだってしまう。
「っおまんこがぁ、侑士にいじめられてる音ぉ・・・っ!」 「っは、正解、や」 「ひああああああっ! イっちゃ、あぁあん!」
びくん、と大きく身体が跳ねて、トロトロとナカから液体があふれ出た。とろけた視線の中で、侑士が引き抜いた指を舐めて、私のハーフパンツに手をかけた。そう思ったが最後、パンツと一緒に一気に脱がされてしまった。
「・・・なんや、体操着っちゅうんもよう考えたらエロいな」 「ば、バカ、変態」 「そないなカッコでまんこぐちゃぐちゃにしてよう言うわ。尻まで垂れとるで」
そう言いながら侑士も履いてるものを下げて、おちんぽを取り出した。すっかり大きく上を向いているものを見て、おまんこの奥がきゅんと疼いた。久しぶりに見たそれに、ぞくぞくした。
「行くで、ほらっ」 「っやあぁん!!」
ぐいっと腰を掴まれたかと思うと、一気に貫かれた。久しぶりに受け入れたそれは、なんだかいつもより硬いような気がする。大きすぎるそれにおまんこがいっぱいになって、そのまますぐに動かされた。
「やあぁっらめええそんなっいきなりダメえぇっ!」 「俺かて無理や、もう我慢できひん・・・っ」 「っああぁんそこやだあっ気持ちくなっちゃ、からあぁっ!」 「なったらええんや、っほら・・・!」
侑士は最初からガンガンいいところを突いてきて、頭がちかちかする。いつもの余裕さが全然なくて、食らいつくようにキスをしてきた。息が苦しかったけど、愛しく思えて、首に手を回した。口を離すと唾液の糸が繋がって、切れた。獣のような侑士の目にぞくぞくして、自分からも腰を振ってしまう。もっと、もっと犯してほしい、もっと。
「やあああぁぁあんっらめぇイっちゃう、おまんこイっちゃうよぉお」 「ええよ、っ俺も、もう・・・っ」 「イくイくっおまんこイくのぉっあああぁあん!!」 「っ出る、く・・・っ!」 「あぁん出てりゅっ侑士の精液出てゆうぅっ」
身体を跳ねさせてイった直後、ナカで侑士のおちんぽが脈を打って射精した。かなり溜まっていたみたいでびゅるびゅると吐き出される精液で、ナカいっぱいに注ぎ込まれている気さえした。ゆっくりとおちんぽが引き抜かれると、ナカから液体がこぼれ落ちた。
「はぁ、っナカ、侑士の、いっぱいぃ・・・」 「溜まっとったからなぁ・・・気持ち悪いやろ。出したろな」 「ふえ、っひゃぁあん!!」
ニヤ、と笑った侑士の指が二本、おまんこに挿入される。そのまま、ナカの液体を掻き出すように動かし始めた。
「ひっああぁあああらめぇええそれらめなのぉぉっあぁんっ」 「なんや、後処理しとるだけやのに気持ちええの? 淫乱やなぁ、なまえは」 「ちが、あぁあん違うぅうっらめ、かき回しちゃだめえぇえっ」
びちゃびちゃとナカから侑士の精液と私の液体が混ざったものが掻き出され、床に落ちていく。だんだん出なくなってきても、侑士の指は止まらずナカを刺激してきた。
「イかせたるからな・・・っほら」 「ひにゃあぁあんっイく、イくぅっ!!」
びくん! 唐突にクリをつままれて、そのままイかされてしまった。息も絶え絶えな状態なのを、腕を引っ張り上げられて抱きしめられた。久しぶりに感じた侑士の匂い。こうやってくっつくの事態、久しぶりだったのかもしれない。
「もぉ・・・バカ・・・」 「しゃあないやん、俺やって我慢しとったわ・・・昼休みに久々にくっつかれて、もうアカンってなったんや」
昼休み。・・・ヘアピンの事褒められた時だ。私は何も考えずにくっついてたけど、侑士は違ってたんだ。侑士の顔を覗き込むと、顔を赤くしていて。不覚にも可愛いと思ってしまった。
「・・・俺まだ足りひんのやけど」 「っ! ・・・家帰ってからね!」
これ以上ここでするわけにはいかないと、慌てて静止する。でも、私もまだ足りないって思っちゃってるのは、内緒。
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