「・・・寝とる」

 冷たい空気で張り詰められた外気から逃げるように帰宅した俺を待っていたのは、炬燵で丸くっている彼女の姿だった。
 なまえは肩まできっちり炬燵に潜り、すやすやと気持ち良さそうに眠っていた。初詣も昨日済ませ、今日は雪も降るし家でゆっくりすることになっていた。ただ家にあった分の食糧が少なくなっていたから、夕飯の食材となまえのおやつを買いに出ていたのだ。

「彼氏が寒い中買い物行っとったっちゅうんに、全く」

 しゃがんでなまえの髪をぐしゃりと撫でる。髪の中から覗いた可愛い寝顔を見ると、悪態をつく気にもなれなくなってしまった。コートを脱いでからなまえの隣に座り、炬燵に足を滑り込むと、冷えていた俺の足に気がついたのか、もぞもぞとなまえの身体が動き出した。

「ん・・・あれ、ゆうし」
「あれ、やないわ。随分気持ち良さそうに寝とったやんか」
「へへ・・・ごめん」

 寝起きでぼーっとした顔でふにゃっと笑うなまえに、怒る気など起きるわけがなく。しゃあないやっちゃな、と自分も身体を倒して炬燵に潜り、なまえを抱きよせた。

「わっ・・・侑士冷たい〜」
「そら、誰かさんの為に雪ん中買い物行っとったからな」
「ごめんー。ありがとう」

 俺の冷えた手先を、なまえの温かい手で擦られる。冷たかった手先は段々温まり、なまえの手からすり抜けて手を伸ばし、なまえを抱き寄せる。

「あったかいね」

 気持ちよさそうにそう言って、すりすりと身を寄せてくるなまえ。ぎゅっと抱きつかれて、炬燵の中で自然と足が絡む。もこもこした素材の部屋着でも、密着すると柔らかい体の感触がわかりやすく伝わってくる。無意識にやっとるんやからたちが悪い。俺の気も知らずになまえは、密着している心地良さからか、またうとうとし始めた。寝起きで蕩けた顔が絶妙にエロさが滲み出ていて煽られる。寒い中外出てきたんやから、ご褒美貰わな気ぃ済まんわ。なまえのおでこに、ちゅっと音を立ててキスをした。

「こら、また寝る気なん」
「んー、眠いんだもん」
「あかん」

 今度は唇にキスをした。何度も角度を変えながらなまえの唇を奪う。うっすら開いた口の中に舌を入り込ませて、なまえの舌と絡める。散々口の中を舌で可愛がってやってから、口を離した。

「っはぁ、ん」
「折角ゆっくりできるんやから、二人であったまろうや、なあ?」

 回した腕でなまえの身体を捕まえて、部屋着のパンツの上から尻を撫でた。ピクリと震えた身体に口角を上げる。なまえはくるりと俺と逆方向に向き、逃げようとしたので後ろからすぐさま捕まえてやった。赤く染まった耳を、そっと咥えてやる。

「なまえ」
「っひゃ・・・侑士・・・」

 耳元で甘く囁きながら服の中に手を滑り込ませ、柔らかいなまえのおっぱいを掴む。首筋に舌を這わせながら優しくおっぱいを揉んでいると、だんだんとなまえの抵抗も弱まり、吐く息も荒く、熱っぽくなっていった。

「ほら、乳首固なってきたで? すっかりやる気なんちゃう?」
「侑士が、触るから・・・っあん」
「ほんま、可愛えな」

 両の乳首をくにゅくにゅと弄ってやると、切なげに身体を捩らせる。片手をおっぱいから離し、すべすべの肌を楽しむようにお腹を撫でながら、パンツの中に手を滑らせた。固く閉じられた足の間に指を伸ばすと、指先に温かいものを感じる。

「しっかり濡れとるやん。やらし」
「う、うるさい」
「恥ずかしがらんでええから、力抜き」

 耳元で囁くと、無言で力をそっと抜いていくなまえ。恥ずかしがりながらも素直に聞いてくれとるのが愛しくてたまらない。すっかり濡れていたまんこに手を伸ばし、ゆっくりと指を挿入してやる。きゅうきゅうと締め付けてくるナカの感触を楽しみながら、優しく動かし始めた。

「んぅ、っあん、ゆーし、っ」
「ナカ、めっちゃ締め付けてくるで・・・気持ちええ?」
「っん、ぁ、きもちい、はぁ」

 甘えた声で素直に答えるなまえが可愛くて、抱きしめる力を強める。ナカに入れる指を増やして動かす速度を速めながら、既に勃ちきっとったちんぽをなまえの尻に服の上から押し付けた。ぴくりと震える尻の割れ目にあたるようにして擦り付けた。

「んあぁ、っゆーし、っはぁ、っあん」
「かわええな、なまえ・・・」
「っあう、はぁ、あぁ、っ」

 ぴったり密着しながらまんこをいじり続けていると、なまえの手が俺の股間の方へ伸び、手探りでベルトを外そうとしてきた。手探りじゃ思うようにいかへんから、空いた手でベルトを外しチャックを下ろすと、なまえの手がパンツの中に差し込まれ、ちんぽを掴んだ。温かい手の感触にドキドキしていると、ゆっくりとそれを扱き始める。滲み出ていた我慢汁が潤滑油になって、ぬるぬると動いた。

「っなまえ・・・あ、はぁ・・・」
「んう、っゆーし、きもちい?」
「ああ、ええで・・・っなまえの手、気持ちええわ」

 お互いの性器を密着しながら触り合う。お互いが発情仕切っている状況にさらに興奮して、吐息が荒くなる。なまえの名前を耳元で囁くと、こちらに振り向いてキスをせがんでくる。可愛らしくて、無理な体勢ではあったがすぐに口付けた。絡み合うように密着して、お互いを刺激し合いながらキスをする。段々まんこの中がヒクヒクと震え始め、なまえの限界の近さを感じた。

「っふ、ゆーし、っわたし、もぉっ」
「ん・・・っこのまま、イく?」
「やだ、あっゆうしの、欲しいっ」

 素直におねだりしてくるなまえにドクリと心臓を鳴らして、まんこから指を引き抜いた。
 なまえの部屋着のパンツとショーツを一緒に脱がせ、自分もジーンズごと脱いでしまう。ボクサーパンツが片足に引っかかっていたが、構わずなまえを抱き締めた。また向こうを向いてしまったけれど、耳まで赤く染まっている。可愛らしくてほくそ笑むと、耳朶を咥えて舌を這わせる。耳が弱いからぴくりと反応し、甘い声を漏らすなまえが愛らしい。

「やあ、っん」
「知っとる? 年明けて一番最初にえっちするん、姫はじめって言うんやって」
「っ、ひめはじめ?」
「そ。今日が俺らの、やで」

 耳元で囁いてやりながら、なまえの足の間に片足を差し込んで、ちんぽの先端をまんこに押し付けた。すぐさまなまえのほうから早く早くと擦り合わせてきて、口角が上がる。ゆっくりと、中へ挿入した。

「ふあ、あああぁっ!」
「んっ、なまえ・・・」
「きたぁ・・・っあぁん!」

 後ろからぎゅっと抱き締めながら、腰を振りはじめた。きゅうきゅうに締めつけてくるナカに扱かれながら、なまえのおっぱいに再び触れる。柔らかい感触を感じながら、首筋に顔を埋めた。髪を掻き分けて、舌を這わせる。チロチロと舐めつつも、ゆっくりと耳まで舐め上げて、口元をまた耳に寄せる。

「っあん、ゆーしっあああぁっそこやらあ、っ」
「ん、ここ? っ好きやんな、ここ」
「あああぁんっらめ、気持ちいとこばっかだめえっ!」

 なまえのええとこに集中的に当てるようにしながら、空いた手を下に伸ばしクリトリスを指で捉えた。きゅうっとナカが締まって敏感さに嬉しくなる。ぐりぐりと刺激してやると一層気持ち良さそうに身体が反応して、興奮してちんぽの質量が増す。

「ゆーし、っらめ、きもちすぎて、だめっあぁっクリちゃ、らめなのぉっ」
「ダメとちゃうやろ? っこんなにビンビンにしとって、まんこ締めてくるやん・・・っはぁ、あ」
「そんな、っぜんぶ、ひあぁあっおかしくなっちゃう、うっ」

 耳も、おっぱいも、クリトリスも、まんこも、全部。身体全身で抱き締めて、全身で可愛がる。結合部からはなまえの汁があふれ出しているのがわかる。なまえのその淫らさとビクビクと締めつけてくるナカの気持ち良さで、どんどんと腰の動きは早まっていく。あかん、そろそろ俺もヤバい。

「ゆーしっやぁあっらめっイッちゃう、イッちゃうよおぉおっ!」
「っ俺も、そろそろヤバいわ・・・めっちゃ、気持ちええ・・・っ」
「あぁぁぁんっ一緒に、イきたいぃっあぁんっ」
「っあぁ、せやな、っ一緒に、イこな・・・っ」
「ひっあぁぁあああんっ!!」

 ばちゅんっ!! ビクッビクビクッ!! 一際大きく奥へと叩き付けて、それと同時にお互い達した。ナカでビクビクとちんぽが脈打って、射精する。そっとちんぽを引き抜いてからぎゅっと両手で抱きしめ直すと、振り向かれてまたキスをした。息を上げながら、熱を帯びた目で見上げられる。

「ゆーし、っ」
「ん、・・・どしたん? もう一回?」

 すりすりと身体を寄せてくるなまえに、からかうように言ってやると、あたかも図星と言った顔で目を丸くする。恥ずかしいのか、顔を赤くして俺の胸元に顔を埋めた。

「・・・しょうがあらへんな」

 くしゃりと髪を撫でて、笑った。こんな可愛いお誘いに、喜ばないはずがないのだ。折角ゆっくりできるわけやし、隅々まで味わってやろう。動きづらい炬燵の中からなまえを引きずり出して、ベッドに飛び込んだ。

0112
お正月ネタ(大遅刻)

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