何かの話し声に、徐々に意識が覚醒していく。うっすらと目を開くと、そこはしらない部屋で、私はキングサイズのベッドに横になっていた。眠っていたのか、じゃあここはどこなんだろう。そもそも、眠りにつく前は、
「あ、なまえちゃん。起きた?」 「・・・不二、さん」
ゆっくり身を起こした時、そばに立っていた彼らの姿が目に入る。そこですぐ、眠る前のことを思い出し、自分の置かれている状況を察した。
「なまえちゃん、なかなか起きないから心配したよ。ねぇ、忍足」 「・・・このまま朝まで寝とって欲しかったわ」 「へえ、忍足は寝込みを襲う方が好きだったんだ? それは知らなかったよ」 「ちゃうわ、アホ」
会話の内容も、流石になんのことかわかる。一気に目が冴えて、頭の中はヤバいの三文字でいっぱいになった。 今日は会社の飲み会があって、それに私も参加していたのだ。お酒は弱いから、飲み会は正直憂鬱な事の方が多かったんだけど、今回は違った。最近話すようになって、気になる存在になっていた忍足さんが居たからだ。一つ年上の忍足さんは、最近転属になった同じ部署の人。わからないことや困った事すぐフォローを入れてくれて、優しくしてくれる忍足さんに、正直ドキドキしていた。贔屓目抜きにかっこいいし、社内でもモテるし。今日の飲み会も、運良く隣の席に座ることが出来てウキウキだったのだ。それがいけなかったのかもしれない。緊張からと調子に乗ってしまったので、弱いくせにたくさん飲んでしまったのだ。大方潰れてしまった私を、近くのホテルに連れてきたのだろう。情けなくて自分に呆れる。
「・・・あの、すみません、迷惑かけたみたいで」 「気にしなくていいよ。むしろ僕はなまえちゃんともっと話してみたかったから」
優しく微笑んできた不二さんに、なんとも言えない恐怖を感じる。不二さんは、別の部署の先輩で、何度か関った程度の人だったのだけど、今日の飲み会で近くの席になったから色々話していたのだ。なんでも忍足さんとは中学の時部活で知り合っていたらしく、当時の話を聞かせてくれた。不二さんもかなり人気のある先輩で、よく話題になっていて・・・。こんな二人と今同じホテルの一室って、一体どういうことなんだ。 困惑している私の隣に、不二さんが沿うように座った。ち、近・・・すっと腰に手を回されて、益々距離が縮まった。え。
「あ、あの、不二さん・・・?」 「なまえちゃん、まだお酒抜けてないの? 顔が真っ赤だよ」 「いや、そうじゃなくて、その」 「あ、また赤くなった。可愛いね、なまえちゃん」
ぐっと顔を近づけられて、目を合わせ見つめられる。お酒が抜けてないのか、まだくらくらする。お互いの吐息を、肌で感じた。
「もっと可愛いとこ、見たいな」
ちゅう、と柔らかいものが唇に当てられる。それは不二さんの唇以外のなにものでもなくて。びっくりして離れようとしたのを、すかさず後頭部を抑えられて離せなくされた。唇を舐められてゆるんだ隙に舌が割り込んでくる。あっというまに舌を絡めとられて、口内を蹂躙されるようだった。
「んうう、んっはあ、っ」 「ふふ、可愛いね。それに、色っぽい」
不二さんは背後から抱きしめるように両手を回して、私のシャツのボタンを外し始める。身体の触り方がだんだんいやらしくなっているのを感じて、止めようとするも、男の人の力にはやはり敵わない。
「っだ、だめです、っんあ」
強引に押し進められる行為に焦るのとは裏腹に、シャツのボタンは全て開けられて、ブラジャーの上から優しくおっぱいに触れられた。
「なまえちゃん、どこを触っても柔らかくて気持ちいいよ。ホラ、忍足も見てないで触ったら?」 「!!」
はっと顔を上げると、ちょうどこちらを見ていた忍足さんと目が合う。忍足さんに、こんなとこ見られてる。恥ずかしさで顔がますます熱く熱を持つ。
「みょうじ、また顔赤なってるやん・・・恥ずかしいん?」 「っそんなの、当たり前じゃないですか」 「ふふ、反応よくって可愛いね。じゃあなまえちゃんの恥ずかしい可愛いところ、もっと僕と忍足に見せてもらおうかな」
不二さんはそういうと、さっとブラのホックに手を回して、あっさりと外してみせる。びっくりして抑えようとするのもかなわず、ブラを上にずらされてしまいおっぱいがこぼれ出た。
「っやだ、見ないで」 「なまえちゃん、結構着痩せするんだね。思ってたより大きいや。・・・忍足、触ってみなよ」 「・・・せやな。そうさせてもらおか」 「ふえ、っひゃあ」
不二さんに抵抗できないよう両腕を抑えられて、忍足さんの手が私のおっぱいを掴んだ。忍足さんに、触られてる・・・! やわやわと揉みしだかれて、忍足さんも距離を身体ごと近づけてきた。
「柔らかいな・・・乳首、もうこないにして」 「っきゃあ! 忍足さん、だめ」 「乳首、もうこんなに固くしてるんだね。感じやすいの?」
忍足さんがおっぱいを揉みながら、乳首を指先でくにくにといじりだす。気持ち良くて、体をよじらせる。不二さんの声が耳元でして、ゾクゾクした。
「乳首弱いんか? せやったら、こうしたろか」 「え、ちょっひゃあぁんっ!」
忍足さんはそう言ったかと思うと、ちゅっと乳首に吸いついたのだ。舌先でべろりと舐められて声が出る。そのまま舌先で捏ねられたり、甘く歯を立てられたりして、甘い刺激が身体に響いた。
「らめ、っおしたりさん、それ、弱いからあ・・・っ」 「噛まれるん、好きなんや。エロいなあ」 「強めにされちゃうの、好きなの? エムなのかな、なまえちゃん」
指摘されて、ぶわっと頬が火照る。ちゅううっ、と強く吸われて、もう片方の乳首をぐにゅぐにゅ指で弄られる。忍足さんの温かい指先に、どきどき、した。すると、不二さんの手が下に下がって、膝へと伸びた。
「僕もそろそろ、触りたいな。ここ、どうなってるの?」 「や、だめ」
スカートを捲くられて、ショーツの上から軽く撫でられてきゅんとする。忍足さんがおっぱいから離れて、不二さんに足を開かされた。
「もう染みになっとるで。しっかり濡れとるやん」 「本当に感じやすいんだね。敏感で可愛いな」 「っ、見ないで、ください」 「だめ。もっと可愛いとこ、見せてね」
不二さんの口調は優しいけれど、有無を言わさないような感じで。すぐにショーツに手をかけて、二人がかりであっさりと脱がされてしまった。両足を大きく開かされて、おまんこが丸見えになってしまう。
「や、やだあっ」 「綺麗だね、ピンク色。ほら、忍足にちゃんと見せてあげて」 「めっちゃびしょびしょやで。おっぱいだけでそんなに感じたん?」
不二さんの手が伸びて、おまんこをくぱぁ、と指で広げさせられた。二人にいやらしいところを見られているのを感じて、きゅんと奥が疼いた。
「みょうじのまんこ、ヒクヒクしながら涎垂らして、めっちゃエロいで? 誘っとるみたいやわ」 「こんなに可愛いおまんこなんだから、放っておいたら可哀想だよね。いっぱい気持ちよくさせてあげようか」 「ふえ、っひゃあん!! 不二、さっ」
おまんこを広げていた指が、おまんこの中に潜り込んできた。不二さんの、指。優しい動きでありながら、的確に気持ちいいところを擦り当ててきた。
「ああ、っ不二さ、らめえあぁっ」 「すごい、ナカひくひくしてる。可愛いね」
くちゅくちゅと水音がかすかに聞こえてきて、その音にまたきゅんと疼いた。指を増やされて、ナカをだんだん広げられるように動かされる。器用にバラバラに動く指は、的確に私の性感を擽った。
「ほら、忍足にちゃんと見せてあげて。なまえちゃんのいやらしいとこ」 「ふえ、っやあ!」
思わず足を閉じそうになったのを、抑えられて遮られる。顔を上げると、忍足さんとばちりと目が合った。忍足さんの目が心なしか熱っぽく思えて、ドキドキする。
「おしたり、さ、っひゃあぁん!」
急に指のスピードが早くなって、声を上げる。ぐちゅぐちゅとナカをかき回されて、もう片方の手がクリトリスを捉えた。ドクドクと心臓が高鳴って、限界が近づいてきた。もうダメって思うのに、忍足さんから目が離せなかった。
「イくところ、見せて」 「んあっひ、ああぁんっ!!!」
ビクッビクンッ!! 耳元で囁かれた声が引き金になって、腰が跳ねる。びくびくおまんこが収縮して、ぷしゅ、と液体が溢れ出た。い、イっちゃった。
「イッちゃった? 可愛い」 「は、はひ・・・・・・んっ」
イッた余韻でうっとりしていると、指が引き抜かれてそれにも反応してしまう。えっちするの、すごく久しぶりだから敏感になってるのかな・・・思考がぼんやりとして、あり得ない状況に居るのに頭が回らない。もう、流されてしまいそう。
「・・・そろそろ、ええかな」 「あ、っ」
前に居た忍足さんが着ていたシャツを脱いで、ベルトを外し始める。逞しい胸板にキュンとくると同時に、忍足さんのしようとしていることがわかって、胸の鼓動がどんどん早くなっていった。
「不二、先貰うで」 「どうぞ、ご自由に」 「お、おしたり、さん」
忍足さんはすっかり大きくなったおちんぽを取り出して、わたしのおまんこに押し当ててきた。硬いそれが当たる感触におまんこがきゅんと疼く。だめ、なのに、欲しくってたまらない。もう理性なんて、どこかにいってしまった。
「・・・なまえ、ええ?」 「!」
それなのに、そんなときに初めて名前で呼ばれて。わたしのなかの何かが、はじけた。
「っはい、忍足さんのおっきいの、ほしいです・・・っあぁん!」
言った途端に、忍足さんは一気にナカに入り込んできた。急に奥まで挿入って、身体がビクビクする。
「おしたりさ、おっきい・・・っ」 「そんな煽らんでや・・・奥まで当たっとるん、わかる?」 「はい、奥まで、忍足さんのおっきいおちんぽ、当たってるの、っ」
言い切る頃に、ぐっと身体を引き寄せられて、口付けられた。忍足さんとは、最初のキス。奪われるように吸い付かれて、ドキドキした。忍足さんに求められているみたい。
「んー、僕も混ざりたいんだけど。バックにしてくれる?」 「・・・少しは待たれへん?」 「ヤダ。いいでしょ、忍足先に譲ってるんだし、ね?」
すると、体制がぐるりと変えられて、うつ伏せにされてお尻を高く上げさせられた。ナカに挿入ったままのおちんぽが擦れて感じてしまう。すると不二さんも服を乱して、おちんぽを取り出して突きつけてきた。
「ね、口でしてくれる?」 「は、はい・・・っんぅ」
すっかり上を向いたそれに、そっと口付けた。もう、なんでもいい。今はこのまま、流されちゃいたい。口いっぱい咥え込むと、不二さんの色っぽい声が聞こえて、頭を撫でられた。嬉しくて舌を動かすと、忍足さんの両手が腰に添えられる。
「じゃあ、そろそろいくで」 「っひゃあぁ! っんぅおひたり、しゃっ」
急に激しく動き出して、パンパンと肌のぶつかり合う音が響く。咥えていられなくなって、口を離してしまう。手でなんとか扱きながらも、与えられる快楽に身体が痺れた。
「っ、はぁ、なまえ、っは」 「おしたりさっあぁんっきもひい、気持ちいいのぉっあぁんっ」 「可愛い、なまえちゃん・・・こっちも忘れちゃだめだよ?」 「っはい、あん、んむ、んっ」
再び不二さんのを口に咥えると、不二さんな優しく頭を掴まれて口の中を動き始めた。上も下もいっぱいにされて、もう何も考えられなくなってしまう。そうしている間も忍足さんにナカを掻き回されて、気持ちいいのが止まらない。
「っなまえちゃんの口、気持ちいいよ・・・」 「ハァ、なまえんナカ、めっちゃ締め付けて来るわ・・・っ気持ちええ」 「はぅ、っんんあう、ぷは、きもひ、っあぁぁん!」
忍足さんのがイイところを擦って腰が跳ねる。忍足さんはそれを見逃さなくて、執拗にそこを攻めてきた。気持ち良くて、頭がまっしろになってくる。もう、だめ。
「あ、らめイくぅ、っむう、んんっ」 「ん、僕もそろそろ・・・っ」
ドクドクと脈打って限界が近くなる。不二さんも限界が近いみたいで、口内を抜き差しするスピードを早めた。口の中を犯されてるみたいで、きゅっとナカが締まった。
「っ、俺ももうアカンわ・・・なまえっ」
腰を掴んでいた忍足さんが、途端に私に覆い被さって、ぎゅっと抱き締めてきた。力強い抱擁に胸がキュウッと締まる。首筋を舐められて、おっぱいを激しく掴まれる。どんどん早くなる忍足さんの打ち付けに、私も昇りつめた。
「っひゃああああぁん! アッあぁ、ん」 「・・・ッなまえちゃん、出すよ、っ」 「俺も、出すで・・・っく」
ビク、ビクンッ! 私がイッた少しあとに、口の中とおまんこのナカで、ドクドクと脈打ちながら温かいものがあふれ出して行くのを感じた。頭がぼうっとして、そのまま崩れ落ちた私は、意識を失った。
「・・・ん」
ゆっくりと意識が覚醒して、瞼を開く。見覚えのない天井が飛び込んできて、ふと横を見ると、忍足さんが眠っていた。
「・・・え、あっ」
びっくりしたとほぼ同時に、昨夜のことを思い出す。そうだ、忍足さんと不二さんと、ここで・・・。あれは夢じゃなかったんだ。現にここはホテルのベッドで、忍足さんも私も、何も着ていなかった。 忍足さんの腕枕で眠っていた私は、驚くほど忍足さんと密着していて。・・・すごく、近いし、あったかい。忍足さんの体温。腕枕をしていない方の腕は私の背中に回っていて、なんだか抱きしめられているようで。綺麗な顔をして眠っている忍足さん。ずっと見ていたくなっちゃう。
ピロロン、ピロロン。軽快な電子音にドキッとして、肩が揺れる。背後にある私の携帯の着信音だった。忍足さんを起こさないように、そっとベッドから抜け出す。・・・あれ、そういえば不二さんは、
[今日僕出勤だから先に出ました。忍足と仲良くするんだよ(^^)不二]
「・・・仲良く、って」
昨夜の不二さんのことを思い出す。優しいのに少し強引で、甘く溶かすような声で。昨夜のことを思い出すと、恥ずかしくてどんどん顔が赤くなってしまう。 二人がどういうつもりなのか、全然わからない。わからないけど、でも、ちょっと楽しかったな、なんて思えてしまって。忍足さんを起こさないように、もう一度ベッドの中に入り込む。とりあえずは、忍足さんが起きるまで待っていようかな。そう思いながら、ゆっくりもう一度、目を閉じた。
1106 愛果様リクエストありがとうございました! とても遅くなってしまい申し訳ないです・・・。 3Pモノを書くのが初めてで、しかも不二くんのお話を書いたことがなかったので シチュエーションや口調などにかなり苦戦し時間がかかってしまいました・・・(;;) いかがでしたでしょうか?お気に召してくだされば幸いです。 これからも当サイトをよろしくお願いします! ぺこ
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