「巨人を仕留める為には立体機動の技術、馬術、体力に精神力、あらゆるものが必要になるわけだけど、それらにプラスして、仲間との連携も大切なんだ。討伐、討伐補佐と、二つを数えている理由はそれだよ。どちらかだけじゃ駄目なんだ。まぁ、稀に一人でどんどん倒していっちゃうような人も居るには居るけど、それでも連携は大事だよ。阿吽の呼吸っての?極限の状況下でも、信頼しあえる関係を作るにはどうすればいいのか……。勿論、仲が良いだけじゃ駄目だ。時として、どちらかを見捨てなければならない状況もありえる。非情な決断を、最速で下せるようにもならないと。もう一度言うけど、大事なのは連携だよ」

「………………で?」

「そんなわけで、あなたたち二人には倉庫に閉じ込められて貰ったんだ。あそこには色々と仕掛けが施されててね、協力しあう事で謎を解き明かし、脱出できるという……」

「ほう……」

「わざわざ気を失わせて、縄で縛る必要はあったのか?」

「いや、ほら……そうでもしないとあなたたち、やってくれないでしょ?それに、あの縄をほどく為にも、道具を探す事から始めてもらう必要があったわけなんだけど……なんでナナシ、ナイフなんて持ってたんだい……?いや、ほんとにちょっと私びっくりしたんだけど」

「身体検査は基本だろうが」

「リヴァイ、気にする所が違うよ」

「はッ、どうせ気を失う寸前に咄嗟に掴んだんだろ」

「関節を外さずに済んで良かったじゃないか」

「ナナシもちょっと、言ってる事がおかしいかな……。そんな事しなくてもほどけたんだって……!メインは謎解き!そんな、危険地帯からの大脱出!みたいな内容じゃなかったんだよ……!」

「食事に薬を混ぜる奴の台詞じゃねぇな……クソメガネ、次はてめぇの番だよな?」

「えっ」

「ナナシ、縄だ」

「あぁ。ちょうどいいものがある」

「よし」

「リヴァイ、そこを」

「いや、いやいやいや、ちょっ、絵的にこれ危なくない!?エレン、助け──」

「さすがの連携ですね!!」

「そんな目を輝かせて……!!」



はじめのハンジは現実逃避しつつエレンに語りかけていました
扉を蹴破り5分とかからず脱出してきた二人

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