「股ドンというのが流行っているらしい」
「またそれか」
「前回は壁ドンで、今回は股ドンだ」
「同じようなもんじゃねぇのか……?」
「(ドン!)」
「((また!?))」
「…………いや、確かに壁をドンでまた!?とは聞こえてきたが……違う、それじゃない。というか今の声はハンジか?」
「ハンジだな」
「また隣に居たのか……」
「それより、正解を知っている口振りだな」
「あぁ。今回は話題だけではなく詳細も聞いてきた」
「ほう」
「丁度その話で盛り上がっていたラル達から詳しく──」
「((ドン!))」
「…………」
「…………」
「(ドン!)」
「((ドン!))」
「おい、リヴァイ」
「(ドン!!)」
「壁ドンはもういい……!」
間。
「…………で?ペトラに聞いたのか」
「あぁ、危うくナナバにセクハラと勘違いされる所だったんだが……そういえばエルヴィンに羽交い締めにされたのも初めてだったな……。こう、相手を壁際に追い詰めて──」
「いや待て」
「なんだ?」
「情報量が多すぎる」
「そこまで難しいものでもないぞ?」
「そういう意味じゃねぇ……いや、もういい」
(股ドン説明中)
「……そんな訳で、男女間では問題が有りそうだったんで、通り掛かったミケに手伝ってもらったわけなんだが」
「あぁ」
「壁際に立つミケの足の間に、こう右足をドンと付いた所でエルヴィンがやって来てな」
「………あぁ」
「説明周する間もなく羽交い締めで引き離された。喧嘩に見えたらしい」
「………………」
「あんなに青ざめたエルヴィンを見たのは初めてだった」
「………………」
「………………股ドンはやらない方がいい」
「それが結論か」
「あぁ」
男子間でも駄目でした
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