エルヴィンと男主
「エルヴィン」
「なんだ?」
「ナイル・ドークという人物について知りたい」
「ナイルを?面識はあったか?」
「いや、俺はない。リヴァイは知り合いのようだが…」
「あぁ。以前に少しな…そう言えば、ナイルからもナナシについて聞かれた事があった」
「俺の事を?」
「そうだ。私より読めない相手は初めて見たと言っていたな……。エレンの監視役にお前もついたと聞いて、随分と気になっていたようだ。リヴァイだけでも十分なのではないか、と言われたよ」
「買い被りすぎだ」
「そうかな?」
「憲兵団に警戒されるような事もしていない筈だが……」
「我々の事を把握しておきたい彼らにとって、読めない相手というのはそれだけで注意を引くのだろう。なにが地雷かわからない」
「地雷扱いか」
「怒らせると怖いからな」
「そうか……?俺よりもエルヴィンの方が怖いだろうに」
「私が……?」
「……目が」
「目?」
「たまに、恐ろしいと感じる時がある」
「ふっ……ははははは!」
「エルヴィン……?」
「そうか……!それは気を付けよう……!」
18の少し前あたりです
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