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翌日、私は陽が昇らないうちにに動き出していた。

今の時間なら万事屋に行ってもかろうじて起きているのは新八君オンリーだろう。そんな彼は朝ごはんの用意をしているに違いない。私が昨日散らかした台所も片付けてくれているに違いない。(っていうかお願いだから片付けて…!)

私は寝ているであろうあの銀髪に天誅を下すべくやってきたのだ。

「新八君、台所ありがとね。私ちょっとだけお礼参りしてくるよ」

「いえいえ、え?」

頭の上にはてなマークを浮かべた新八君を華麗にスルーして銀ちゃんが寝ている部屋を目指す。

「天誅ぅぅぅぅぅぅ!」

ドカッ!

なんともいい音が響いた。腹の上に踵落としを決めてやった。

「うっ!」

「決まった…!」

ガシ、ズルッ!

「へ?キャー!!」

銀ちゃんの腹に足を乗せたまま意気揚々とガッツポーズしていると足首を掴まれ、そのままこかされてしまった。ちなみに状況を説明すると銀ちゃんの上でがっちり体をホールドされている。

「名前ちゃあん?寝込みを襲うなんていい度胸じゃないの。どこでそんな荒業覚えてきたの?」

「寝込みを襲うなんて…副長相手にしかしません!第一萌えないし!」

「アイツだったら萌えるのかよ、で…こんな朝早くから何。銀さん超〜お腹痛いんだけど」

「っていうか離して。副長意外とこんな体制になったって盛り上がらないし第一萌えない」

「お前の萌えポイントはどこなんだよ」

「副長の全て」

「どうでもいい」

「あのね、昨日のチョコレート…」

やっとこさ体を離してくれた銀ちゃんに昨日のスパーキング事件をカミングアウト。お前の髪の毛一本のせいで全てが台無しだコノヤロー。

「どうしてくれんの!」

「それはあれだ、自分の首にリボンでも巻いて私がプレゼントとでも言ってこいよ」

銀ちゃんの言葉を聞いて自分の首にリボンを巻きつけて副長の前に登場したところ、スパーキングされました。

「二度と俺の前に現れるんじゃねェェェェ!!!」

「素直じゃない副長も好き!!!!」

女の子相手にドロップキックって…どうなの!