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「ねぇ、沖田隊長」

「なんでィ」

「隊長って普段どうやって髪切ってます？」

「俺かィ？」

「うん」

「俺は町の床屋か自分で」

「自分で？器用なんですね隊長は」

「当たり前だろィ。あ、あとは山崎とか」

「あぁ山崎。アイツ地味に上手そうだ」

「多分隊士はほとんどアイツにやって貰ってるんじゃねェかィ？俺らと違って安い給料しか貰ってないだろうからねィ」

「副長も？」

「さぁ…野郎はどっかの洒落た美容院にでも行ってるんじゃねェかィ？」

「あぁーそんな感じする」

「野郎のことでィ。絶対美人でムッチムチの姉ちゃんに切って貰ってるんでィ」

「なぬ！？」

「マッサージと称してあんなことやこんなことを…」

「シャンプーすると見せかけて顔面パイズリ的なこととか」

「あぁーやってそう」

「それは聞き捨てならねェ！」

「髪切った後はアフターサービスで家に上がり込んでるんでさァ」

「な！」

「野郎もなかなかモテやがるからねィ…フッ」

「ちょっと副長のところ行ってきます！」

――ダダダダダ…

「…ちょろいな」

副長が私の知らないところであんなことやこんなことやそんなことだとぅ!?絶対許せないっす！

「副長！」

「…んだよ、仕事邪魔するなら出てけ馬鹿野郎」

「私…パイズリできるほど大きなおっぱいじゃないけど他の女にされるくらいなら努力しますからァァァァァ!!揉んでおっきくしてくださいィィィィィ！」

「………は？」

「だぁかぁらぁ！要するにおっぱい大きくしたいから揉んでください！」

「なんで俺が」

「だってェー!!」

かくかくしかじか、かくかくしかじか

「また総悟か、くだらねェ」

「でも美人でムッチムチの姉ちゃんに切って貰ってるって…」

「俺は近藤さんと同じ床屋にしか行ってねェよ。俺の髪を切るのは美人でもムッチムチでもねェただのおっさんだ」

「…なぁんだ」

「わかったらさっさと行け。仕事の邪魔だ」

「副長、でもどうせならおっぱい大きくしたいんで揉んでもらえます？」

「…死ね」

すべては沖田隊長の暇つぶし。