「楽しむぞおおおおお!」
「仕事だっつの。」


1人だけ全力の雄叫びを上げると周りから白い目で見られた。あー、みんな仕事なんだもんなあー。途中隙を見て沖田くんと金魚すくいしにいこうか。たこ焼きも食べたいしりんご飴も食べたいなー。近藤くんがお祭り用にお小遣いをくれたから私の懐は潤っているんです。ワクワク。

何か買いに行きたいと土方くんに告げると誰か連れて行けとのことだったので近くにいたよく知らない隊士さんにお願いして、少しだけ場を離れた。

「おじさんたこ焼き二つ!一つはマヨネーズ多目で!!」
「へいよ!」

威勢のいいおじさんからたこ焼きを受け取った私はルンルンだ。土方くん食べてくれるかな?あとはりんご飴を買ってとりあえず一旦戻ろう。

「土方くーん!!」
「なんだ」
「はいどーぞ!」
「ん?」
「たこ焼き!」
「ああ、すまねェな」
「ちゃんとマヨネーズたっぷりにしてもらってきたからね」
「よくわかってんじゃねェか」

土方くんはそう言って笑いながら私の頭を撫でた。なにこれドキッとする。

「あとで沖田くんと金魚すくいに行ってもいい?」
「総悟の馬鹿はハナからサボるつもりだろうよ。あんまり長くならねェようにちゃんと連れて帰ってこいよ。そのままいなくなりかねねェからな。」
「はーい」
「あー、うめェ」

土方くんが喜んでくれてよかった!


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