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- ナノ -
屯所にいる気が失せた俺は少しの間街に出ることにした。万事屋と出会わないことだけを祈る。まぁしかしな、人生上手くいかないもんで…

店先で話し込んでいる万事屋と床屋のナマエが目に入る。なんだってこんなについてないんだ。

「ナマエ−」

「あ、銀さん」

「最近遊びに来てくれないじゃないの。神楽が寂しがってたぞー」

「あらほんと?今度酢昆布もって遊びに行くって伝えといて」

「俺はいちご牛乳ー」

「そうだね」

「さすがナマエー」

「わがままなんだから、ふふふ。…あ!土方さん!!」

「「げっ」」

気づかれないように背を向けてはいたのだが、気づかれてしまった。ほんと今日はついてねぇ。

「少し見ない間に随分と髪が傷みましたね」

「総悟のヤローにバズーカぶっぱなされた」

「情けねェ上司だなー下剋上されてやんのプププ」

「銀さんよりしっかりお仕事されてますよ土方さんは」

「そうだな。給料未払いな上司よりマシだ」

「え!なんなの!?二人して何なの!?」

「だー!うっせ!俺はただ静かに休暇を過ごしたいだけなんだよ!」

「土方さんさっきは早々にお帰りだったのにやっぱり屯所は落ち着かないですか?」

「そうなんだよアイツらのせいで…」

「私、買い出しも終わったし少し休憩して帰ろうかと思ってたんですけど、付き合っていただけませんか?」
 
「あ?俺でいいなら構わねェが…」

「ちょっとまて!銀さんは!?」

「銀さんとはまた今度、ね?だから今日はおうちに帰ってくださいな」

「ぜってーだぞ!明日な!明日だからな!団子食いに行くからな!」

「はいはい」

「さっさと帰れよ万年金欠天パヤロー」

「ニコチンマヨラに言われたくねェよ!」

「んだとお!?」

「もう二人とも!」

「「チッ」」

似た者同士ですもんね、と笑われたがそれは否定しておくとしよう。


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