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「んー!ばっちり、かな?どうです?気に食わないところとかあったら遠慮なく言ってくださいね」

「いや、いつも通り完璧だ。ありがとな」

「お役に立ててうれしゅうございます」

素直に例を言うと、ナマエも素直に笑うもんだから調子が狂う。

「土方さん今日は非番なんでしょう?」

「そうだが」

「それなら少しゆっくりしていってください。今コーヒーお持ちします」

「いや、構うこたねェよ。お前も少しゆっくりしたらどうだ、なあ親父」

「そうだぞ。土方さんの言葉に甘えてお前も今の内に休憩したらどうだい?」

「いいんですよ私は、動いてる方が性に合うんです」

そう言って笑うナマエ。思わず回遊魚か、と呟いてしまったが誰にも聞こえていないようで安堵した。

「はい、コーヒーお待たせしました」

「ああ、ありがとな」

「たまには息抜きも大事ですから」

「お前もな」

「私はお父さんが生きてるうちに技を盗まなくちゃいけないから、がんばって働かないと!」

後ろで親父が俺はまだまだ死なねェよ!と叫ぶ声を聞いてナマエはまた笑うのだった。その笑顔につられて俺も自然と笑みがこぼれた。いい家族だな。


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