避けられてる。そう思い始めたのはここ2、3週間くらいのこと。きっと僕の思い過しだとか、そういうのでは無いと思うんだ。
「アレルヤ。マイスターは全員ブリーフィングルームに集合するようにって、スメラギさんが。」
「あぁ、ありがとう。」
「じゃあ、私先に行くから。」
「待って、オニキス。」
用件だけ伝えてそそくさと踵を返すオニキスの腕を掴んで引き止めると、オニキスは少し驚いた顔をして僕を見上げ…ほら、目を逸らした。
「…何?」
「最近、僕のこと避けてない?」
「そんな、こと、無いわ。」
単刀直入な僕の質問に歯切れの悪い言葉で返事を返す間も、オニキスは僕の目から逃れるように視線を宙に彷徨わせたまま。
「何か気に障るようなことした?」
「…。」
床に目を落としたまま黙り込んだオニキス。せめてそれなりの理由を教えてくれたなら、納得も出来るのに。
「オニキス…僕の目、ちゃんと見てよ。」
手の平で両頬を包み込んで、少し強引に顔を上げさせる。真っ向から視線が合わさった瞬間、オニキスの頬にかっと朱が差した。その変化に思わず目を丸くする。
「オニキス…?」
「目、合わすのが恥ずかしいの…!」
目と目を合わせて避けられてる。どうやら僕の予想は、いい意味で的中してたみたいだ。
20080403
100,000HIT御礼企画
台詞リクエスト
僕の目、ちゃんと見てよ。
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