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食後のデザートなう!

梓さんがニコニコしながらフルーツパフェを持ってきてくれた。
可愛い!!超可愛い!!

「可愛いだなんて、そんな、ありがとうございます」

「あ、あれ?わたしまたやった?」

「馬鹿か」

どうやらまた、心の声が駄々漏れてしまったようだ。

「しょ、しょうがないでしょ!
梓さん本当に可愛いから!」

「あれ?私、名前教えましたっけ?」

しまった。
ついポロリしてしまった。

「あ、あー、あれです!
コナンくんがここのこと教えてくれたんです」

「なるほど!コナンくんの知り合いだったんですね!」

「そうなんですよー……ハハハ」

と話していたらタイミング良く、来客を知らせるベルが鳴った。

「いらっしゃいませー。
じゃあ、ゆっくりしていってくださいね」

お辞儀をして梓さんがお客さんのところへ行った。

た、助かった。

「後でコナンくんにメールしとこ」

「物事を良く考えてから話せ」

「そうしたいんだけどねー。どうしても気持ちが先走る」

特にジンさんが好きだという気持ちは。

「あ、ジンさんジンさん」

「何だ」

「あーん」

「断る」

むぐぐ……。
まぁたしかにジンさんが素直にあーんってしたら、それはそれでちょっと怖い。

ぱくっとパフェのメロンを食べた。

「んー!美味しい」

「お前は…」

「ん?」

パフェを堪能してたら、ジンさんの指が口元を拭ってった。

そして、

「甘ぇな」

指についたクリームを舐めた。な、舐めた!?
あれ、何だろうこのデジャブ……。

いや、それより何なんだよわたし!
パスタのソースといい、クリームといい。

「子どもか…わたしは」

うぅ……何か悲しくなってきた。

「まだまだお前にはシンデレラがお似合いだな」

ジンさんが頭をポンポンと撫でてきた。

「ジンさんが優しい……」

「俺は意外と優しいんだぜ」

「…ふふっ。やっぱりジンさん好きになって良かった」

「分かったから、さっさと食え」

はーい。と言ってまた食べ始める。
時々ジンさんにあーんってすると、舌打ちしながらも一口だけ食べてくれた。

さっき怖いとか言ったけど、何だろう、萌えた。


美味しいものは共有したいよね!




お会計した後に、ジンさんが車を持ちに行ってる間、ちょっと梓さんと話したんだ。

「お料理とっても美味しかったです!また絶対来ます!」

「ありがとうございます!是非また、いらしてください。」

「はい!イケメン店員さんとやらも気になるので」

「あら、素敵な彼氏さんがいるのに浮気はダメですよ?」

「イケメンは別腹ですよ!」

何て笑いながら話をしたんだー。
そしたらジンさんの車が外に見えたから梓さんに挨拶して、お店を後にした。


また絶対来るからね!



ねくすとちゃぷたー→


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bkm

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