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服を着せてもらってからソファーに移動してきた。もちろんジンさんにお姫様抱っこしてもらって。

ものすごく激痛だったけど、ほらベッドは……ねぇ。
察してください。



そんなことよりお腹すいたなぁ。
時計見たらもうお昼過ぎてるじゃん!

「ポアロでランチしたい」

「今度にしろ」

「えーーー。
今なら安室さんいないし、主要メンバーもいないからのんびり出来るのに」

とりあえず梓さんと仲良くなりたい!!

「だったらさっさと腰を治せ」

「誰のせいだと思ってるのよ」

「善がるお前が悪い」

「よがっ!?……ってない!」

何てことを言うんだ!

わたしは断じて、善がってない!
きっと、おそらく……たぶん。

「そういうことにしといてやる。
今日のところはな」

「うー……」

ソファに置いてあったクッションに顔を埋めてたら、ジンさんがぐしゃぐしゃと、ぶっきらぼうに頭を撫でてきた。

ジンさんに頭を撫でられるの好きだなぁ。



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ジンさんがシーツとか諸々洗濯してる間に、わたしの腰はだいぶましになってきたので、ポアロに来ちゃいました!
よっしゃ!ラッキー!!


安室さんはいないので、梓さんが接客してた。
可愛いなぁ。

注文したパスタを食べながら梓さんを見る。

ちなみにジンさんがからすみパスタで、わたしはナポリタンとフルーツパフェ。
ジンさんが半強制的に注文したけど、わたしがからすみパスタとナポリタンで迷ってたのを知って注文してくれたのだ。
おまけでフルーツパフェつけてくれるとか、ジンさんマジイケメン!

「ジンさんジンさん、からすみパスタの味みたい!食べていい?」

「勝手にしろ」

ジンさんがお皿をすっとわたしの前に出した。

いただきます!と言って食べようとすると、

「待て」

「え?」

フォークを持って固まるわたしはなんてシュールなんでしょう。

ジンさんは舌打ちして自分のフォークでパスタをくるくるする。

ん?と思ってると

「口開けろ」

巻いたパスタを差し出す。

これはあーん、というやつか!!

言われた通りに口を開けると、ジンさんはパスタを突っ込んできた。

「ん!美味しい!」

「全く、お前はガキか」

「え?」

ジンさんはテーブルに備え付けてあった紙ナプキンを取ると、わたしの口許を拭いてきた。

ナポリタンのソースが付いてたのか……はずっ!
めっちゃ恥ずかしいじゃん!

「あ、ありがとう……」

「世話が焼けるやつだ」

その時フッ、とジンさんが笑った気がした。
言うと多分否定されるから言わないけど。




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追記、ジンさんが茜さんを止めたのは、ナポリタンのケチャップがついたフォークで取られたくなかったから。だったりしちゃったりなんかりして(笑)


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bkm

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