中篇 | ナノ

・幕間【お互いの補給】


「あれるやー」
「はい?」
「爪伸びてるぞ」
「あっほんとだ」
「暇だし切ってあげる」
「え、いいですよそれくらい自分で……」
(じぃっ)
「お、お願いします」
「ん!」


(しょりしょりしょり……)
「ヤスリまで……本格的ですね」
「職業柄?切りっぱなしだと痛いし、割れ易くなるし」
「あー…僕、噛み切っちゃうからな…」
「それあんまり良く無いぞ。二枚爪になるし、巻き爪にもなるぜ」
「…………はあ」
「はい、おしまい。……じゃ、足もしよっか?」
(じぃ)
「あれるや?」
(ちゅっ)
「にーる、今日はどうしたの?」
(ぽすん)
「え?べつにどうもしないぞ?」
(こてん)
「……あのですね、貴方が今日みたいなときって、甘えたいんでしょ?」
「……そうなのか?」
「そうですよ。……もっと素直になってください」
「……わかんないなあ!」
「はあ…………じゃあ何か、ぼくにして欲しいこと、ありませんか?」
「して欲しいこと…………」
「んー、ぎゅってして欲しい、かな?」
(ぎゅうーっ)
「それだけ?」
「じゃあキスして欲しい」
「どこがいい?」
「え、んーおでこ」
(ちゅっ)
「他は?」
「ほっぺ」
(ちゅー)
「あと、鼻?」
(ちゅぅ)
「えーっと…耳?」
(ちゅ)
「…くち…?」
(ち……)
「あ…っ…///」
「あっごめんこれは俺からしたい!」
(ちゅーっ)
「やっ…もう!ぼくからするつもりだったのに!」
「だってお前さっきしてくれてるじゃんか」
「…(わすれてた)…えへへ」
「あはは」
(ちゅうっ)
「にーる、だいすきっ」
「俺も、あれるやだーいすきっ」

こうふんする……にるあれえええ
お粗末様でした!




12.04.12

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