第一回 二人のイヴ

「どうも、キャロラインの部屋です」


「え、いつからそんなコーナー名に!?」


「いつまでも名称が『企画』じゃ寂しいでしょう」


「いやでも、なんでそんな徹子の部――」


「可奈さん?」


「ほんとすいませんでした」


(もうやだこの人……帰りたい……)


「それでは、第一回目のゲストはこの方です」


「……どうも。闇止ミ病ミ。主人公のイヴです」


「あ、どうも、こんにちは」


「それにしても、元気がないですね。イヴさん、どうかされました?」


「どうしたもこうしたもあるか!!」


「うぁぁぁぁ!?」


「もういや!あんな結末私は認めないわ!!メリーバッドエンドってなに!?ぜんぜん楽しくも嬉しくもないわよ!!」


「……あら、いいじゃない。レボルトといちゃいちゃできて」


「……え」


「……は?」


「え、イヴさんが二人!?」


「どうもー、本編箱庭の乙女主人公の方のイヴでーす」


「ややこしい!!」


「なんでしょうか、やたら本家イヴさんのグラフィックだけ気合入ってません?」


「あれが、本家パワーというやつなんですかね」


「サイトへの貢献年月の差ってやつね」


「なんでしょう。見ていて非常に腹立たしいというか……」


「同感です。なんでたかだかゲストキャラ……しかも乱入者のグラだけ本気なんですかね」


「あっ!あなた!何しに来たのよ!」


「なにって……」


「私のそっくりさんがいるっていう情報を、通りすがりの安っぽい315円均一で売ってそうな白猫のパペットが教えてくれて」


「キャロラインさん、もしかしなくても……」


「作者ですね。あのクソ猫」


「で、なにしにきたの?貧乳」


「ひ……」


「言ってくれるじゃない。このおっぱいお化け!」


「黙れナイ乳!更新停止&放置作の癖に!」


「こんのっ!バッドエンドの癖に!!」


ガミガミガミガミ


「……なんでしょう、すごくバカバカしいですね」


「そ、それは禁句です」


「第一、どうして完結もしていないのに新作を作ろうと思うんですか。乱立させすぎでしょう。面倒な作者ですね」


「それは言っちゃダメですよ!!」


「初期案をひっぱりだしてくるあたり、才能ないんですか。というか、馬鹿なんですか。何やってるんですかほんとに」


「……あの、キャロラインさん……だったかしら」


「呼び捨てで構いません」


「えと、じゃあキャロライン。あんまりフルボッコしすぎると、ブラネク箱庭共々放置して、作者が逃走しちゃうわよ?それで、ヤミヤミ組だけ完結してて一人勝ちっていうオチに……」


「人気投票なんていうあからさまな繋ぎを立てられた時点で放置フラグビンビンですけど」


「貴方達、作者を擁護する気ある?」


「ない!!」


「あ……あなたも、大変ね」


「…………」


(この企画、大丈夫かな……)


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