なんなのであるか?これは。
「さあ、蜂蜜漬けレモンよ」
「「「……」」」
主人たちの中で唯一の女、主人たちからかんとくと呼ばれている主人が作ったらしい、はちみつづけレモン……?
それは……こんな料理なのであるか?
初めて知ったのである……
レモンを丸ごとはちみつとやらに入れて、浸しておくのであるな?
……美味しいかどうか微妙なところである。
「二号、食べますか?」
「ちょっ、黒子ずりぃ!」
「わぅん」
いらないのである。
「……そうですか」
「他のと比べたらマシだけど、犬に食わせちゃダメな奴かもしれないし止めとこうぜ」
「はい……」
そもそも、コレは茶色の女主人が頑張って作ったものである。
吾輩のためにではなく、主人たちの為に、である。
だから吾輩が食べるわけにはいかないのである。
このジョセフ、出過ぎた真似は決してしないのである!
『おかしすぎ』である!
(しかし正直な所、吾輩の為に作ってもらっても困るのである)
後退! 前進!
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