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心の部屋についた俺は早速部屋を遮っている障子越しに呼びかけてみた。だが返事はない。



まだ寝ているのだろうか?
一つの疑問を胸に抱き障子を開けてみたはいいものの、中は蛻の殻。
どこにいった?布団はきれいに畳まれて部屋の隅に置かれている。
顔を洗いに行ったのか、厠に行ったのか、考えれば考える分選択肢は広まっていく。


「………探すか。」




膳を心の部屋に置いて、俺は外に出た。
間違えて変なところへ行ってないことを今はただただ願うばかりだ。




嫌なことに限って勘は当たる




嗚呼もう……俺を振り回すな。




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