「おい!危ないぞスニフ!足元に気をつけろ!」
「はやくムーミン谷に帰らなくちゃ!たった3日だぞ!うわぁ!」

わたし達の1番前を走るスニフだったが、スナフキンの助言を無視した矢先に足を滑らせて道から落ちた。急がば回れなのに。スニフを助けようとわたしは崖下を覗き込む。しかしスニフが落ちた崖は全く高くなかったのでスニフを見捨ててまた走り出した。

「早く助けて!早く!」
「いいから早く落ちちゃいなさい」

ミイもそう言って後ろを着いてきた。そして1分も走らないうちに、崖下のスニフと合流する。
そこでスナフキンが言った。

「やっぱり危ないよ、みんなロープで身体を縛っていくことにしよう」

うーん、やっぱり急がば回れ。スナフキンがリュックからロープを取り出すのをじれったい気持ちで見ていた。

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