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「寝ちゃった。」


すうすうと寝息をたてて眠る小太郎くん。せっかく遊びに来たのになあと拗ねつつ小太郎くんが寝ているベットに腰掛ける。ちらりと小太郎くんを見るとやっぱりかっこいいな、と思う。赤い髪に今は閉じられているけれどの琥珀色の綺麗な瞳、大きい身体。一目見たときから小太郎くんに惚れていた。所謂一目惚れってやつ。


「小太郎くーん、好きー。」


小太郎くんのほっぺをつんとつついてみる。わ、ぷにぷにしてて可愛い。


「ん、きん、……たろ……。」


幸せそうに微笑んで確かに、小太郎くんは誰かの名前を呼んだ。きんたろう、って誰だろう。もしかして弟かな。小太郎くんと話していてよく小さい頃に別れた弟の話が出ていたから。


「ジローって呼んで、小太郎くん。」


そんなこと言っても夢の中の彼には届かないけど。







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