いち [ 17/25 ]
再び目を覚ますと既に正午を過ぎた頃だった。ぐっ、と上に向かって伸びると身体が楽になった。
ふと隣にある暖かい物体に目を向ける。ぷうぷうと幸せそうに眠るジロくんの姿があった。なんや可愛らしいなあ。ふわふわの髪を掬うように撫でて上げるとふにゃりと笑顔を溢した。…うん可愛い。つられて俺まで笑ってしまうのが分かった。
「なんや起こすのもかわいそうやし、このままにしとこか。」
もう一度頭を撫で、俺は週明けに待っている合宿の準備に取り掛かることにした。
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必要なもんは大体揃えたし、あとは何が必要なんやろな。ちゅーか俺はマネージャーとしていくわけやからやっぱりドリンクの作り方とか覚えるべきなんやろか。…否、覚えるべきやな。選手たちに迷惑はかけられへんし。
そうと決まればネットでちょちょいと調べてみよ。
自分の部屋の隅の机の上にあるパソコンを起動させる。あ、あと眼鏡かけへんと。俺、目だけはかなり悪い。
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