78.路地を知ってたワケ(バルドー結腸)
時は祭りの一週間前に遡る。
▽▽
「そろそろ帰るかな」
空が薄暗くなってきた時間、王都を宿に向かって歩く。
今日は休息日だったので、図書館にって魔導書を読み漁っていた。
『ーーーうあぁっーーーーーーーーーーいやーーーーー』
「・・・・・?、悲鳴?」
あまりよくは聞こえなかったが、通りかかった建物と建物の隙間から誰かの声が聞こえてきた。
その隙間は10cmもないほど狭く、奥を見ることができないが、どうやら建物の向こう側で誰かが助けを求めているようだ。
建物を回り込むか?
いや、この辺りの地理に詳しいワケじゃないし、飛び越えた方が早いか。
緊急を要する事態かもしれないし。
「ウィンディクロース、エアロジェット」
俺は足の裏から空気を噴射してロケットのように飛ぶ。
同時に自分の体に風をぶつけて、姿勢制御を行うと同時に水平方向の推力を得る。
風魔術を使った大ジャンプで3階建ての建物を飛び越え、悲鳴が聞こえた場所目掛けて降りる。
どうやら暗く狭い路地のようだ。
地面に着地し俺が見たものは。
「うああっ・・あぁんっ!・・いやぁっ!・・あんっ、あんっ、はぁあんっ!」
「バルド?」
「あれ?ミノーさん。いつの間に・・・っあぁああんっ!」
そこにいたのはバルドとその仲間の・・・名前何だっけ?盾持ってた人。
バルドが路地の壁に手をついて、仲間が立ちバックで後ろからハメていた。
壁に向かっていたバルドは、俺に気づくとこちらを向いて手を振った。
ケツに入ったまま。
「ミノーさん、お疲れ様です」
「おお、バルド。街中で何やってんだよ」
「偶には外でヤリたいって俺が誘ったんです。ここ穴場なんですよ。暗くて表通りからは見えないし、路地に面した窓はないし、通りは煩くて多少声出しても聞こえないし」
「裏通りにはちょっと聞こえてたけどな」
「ああ、そっちは夕方になると人通りがなくなっちゃうんですよね。静かになったから聞こえちゃったのかな」
「まあ、普通の人は気づかないくらいの音量だったけどな」
「それならよかった。そういえばどうやってここにきたんですか?路地の入り口はラルフたちが見張っているはずなのに」
「上から」
「上から?」
「飛んで」
「・・・ミノーさんってやっぱりすごいですね」
俺を尊敬の眼差しで見るバルド。
初対面の印象から随分変わったもんだな。
「ミノーさん。俺の体を開発した時以来ですが、久しぶりに抱いてみませんか?」
「は?」
何言ってんだこいつ。
後ろの奴の顔見てみろ。
すげぇ警戒した目で俺の事みてんぞ。
独占欲剥き出しじゃねぇか。
「いや、やめとく。お前の事はお前のパーティメンバーに託したし」
俺は最後まで責任取れるワケじゃないし、これ以上手を出すのもな。
「そうですか・・・」
おい、捨てられた犬みたいな顔をすんじゃねぇ。
決心が揺らぐだろうが。
「あれからちゃんと良い子にしてるか?」
パチュン・・・パチュン・・・パチュン・・・パチュン・・・
「してますよ。あんっ!・・今は無理なナンパも、あんっ!、賭け事もカツアゲもしてな、アンっ!、してないですよ・・ああんっ!」
後ろの奴が、待ちきれなくなったのか動き出した。
まだゆっくりなペースだが、バルドの腕を掴んで突き上げている。
それよりバルド。
褒めてくれと言わんばかりの誇らしげな態度だが、それは至って普通のことだと思うぞ。
「そうか、それなら良かった。もう仲間にも迷惑かけるなよ」
「だーいじょうぶですよ。ああぁんっ!・・・おい、今話ちゅーあんっ!」
流石にバルドも仲間に抗議しようとしたが、チンコで黙らされた。
「おい・・アンッ!・・ちょ、ほんとにやめっああぁああああんっ!!・・やめろって・・ハァンッ!・・コラ、あんっ!・・・ダメだってばっ」
バルドは仲間を止めようとしているが、全然効果がない。
仲間は何も言わずにバルドの腕を離して、腰をしっかりと掴んだ。
「おい!いい加減にっーー」
グポッ
「お゛っ!」
あ、結腸抜かれたっぽい。
「お゛・・お゛んっ・・お゛・・だめっ、お゛ぉ゛んっ!、そこダメっ、お゛っ!おぐぅ、おぐダメェ・・お゛んっ!」
何度も何度も結腸口をチンコが突き抜けるせいで、バルドは汚い声を漏らし続ける。
「あ゛っ・・あ゛んっ!・・イグッ!イグイグイグイグっ・・・・ーーーーッッおほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッッッ!!!」
バルドは連続の結腸責めに、全身痙攣させて絶頂した。
こっちを向いていたので、イク瞬間にグルンと目が裏返るのが良く見えた。
なかなかケツイキから降りてこれないのか、仰け反ったままビクビク震える時間が続いた。
「・・・ッッ、はぁーーーっ・・・はぁーーーっ」
ようやくケツイキから戻ってくると、項垂れるようにして肩で息をしている。
バルド的には暫く休みたい所だろうが、仲間の方は許してはくれないみたいだ。
バルドを羽交締めにして、身体を起こさせる。
「お゛んっ!・・・まて、お゛っ!・・・ちょっと、やすませ、お゛お゛ンっ!・・・まってって、んお゛お゛っ!」
バルドの制止に耳を貸さず、羽交締めにしたまま腰を使って突き上げを続ける仲間。
その目は俺を見ている。
渡さないぞと目が語っている。
バルドの野郎メチャクチャ好かれてんな。
これは手を出さなくて正解だったな。
「お゛お゛っ!・・・イグッ!またイグっ・・ッ・・・お゛お゛お゛お゛おっ・・・・まてっ・・まってっ!・・イッてるっ・・・まだイってるっでっ!・・お゛ンっ!!・・・じぬぅ、イグの・・どまんな、ッあ゛あ゛あ゛あ゛あーーーーっ!!・・だめっ・・はなじでっ、オ゛ォ゛っ!イグっ!、イグイグイグっ!ンオ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛ーーーーっ!!!・・・ォ゛ッ・・お゛っ!・・・ーーーーーッッ・・・ッッ!!・・・ーーーーーッッ!!」
俺への対抗心からか、バルドに自分を見て欲しいのか。
イキ地獄に落とされているバルド。
もう脚に力も入っておらず、倒れたいのに羽交締めにされているせいで無理やり立たせられている。
顔も酷いもので、白目を剥いたまま涙も鼻水も涎も垂れ流しだ。
まあ、俺はよく見る顔だけど。
多分バルドはあまり経験なさそう。
「あー、俺はそろそろ帰ろうかな?」
お邪魔だろうし。
「じゃあ、ごゆっくり」
バルドの悲鳴を背に、路地の出口に向けて歩き出す。
路地の入り口近くには、確かにバルドのパーティメンバーが見張りをしていた。
「ミノーさん、いつの間に中へ?」
「ああ、ちょっと色々あって別ルートからな。それより、バルドが大変なことになってるから、程々のところで仲間を止めてやってくれ」
路地の奥を指しながら告げると、俺は宿に向かって歩き始めた。
機会があったらここ使おう。
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