66.玩具を入れて防具屋へお買い物(玩具)

バルドを解放した翌日、朝から全員揃って出かける準備をしている。
冒険者ギルドの試験が出来るのが明日なので、今日は武器や防具なんかの装備を揃えるために買い物に行く予定だ。
グレン、アディ、レイは元々良い装備を持っているから買う必要はないが、初心者組の為に付き添ってくれる。

そんな中、共用の便所から出た所を待ち構えていた人物によって捕まった。
そいつは俺の手を掴み、出たばかりの便所へと連れ込んだ。

「なんだよレイ」

俺を連れ込んだ男、レイは壁に俺を押し付けると胸ぐらを掴んで来た。
何これ、カツアゲ?

「あのバルドって奴を調教した時、面白いモンを使ったらしいじゃねぇか」
「面白い物?ああ、バイブの事?」

バルドに最初に使ったものと同じ、細身のバイブを作り出すとレイに見せた。
魔力を注ぐと音を出して振動するそれを、レイは奪い取って喜色をあらわにする。

「そう、コレだよコレ」

不規則に振動パターンを変えるバイブを手の中で弄びながら、興味深そうに見つめている。
一通り確認して満足したのか、視線を俺へと戻して顔を寄せて来た。
男前の顔が近い。

「コレ、俺に使えよ」

囁く様な声はどこか挑発的で、聞くものを誘惑する様な甘さを含んでいる。
コイツは本当に快楽に対する探究心が並外れているよな。
朝も早くからこんな所で言うことかよ。

「まあ、良いけど」
「ヨッシャ」

まあ断る理由もないし。
俺はレイからバイブを受け取り振動を止めた。

「じゃあ今夜にでも頼むぜ」

レイはニヤニヤとして未知の快楽に期待を膨らませている。
別に普通に使ってやっても良いんだけど、どうせならもっと楽しみたいよな。

「折角だから今夜と言わず、今日の買い物コレ入れて行こうぜ」

レイの笑顔が盛大に引き攣った。


▽▽


「まずは防具屋に向かおう。アドルバート、案内してくれ」
「ああ」

店の選定はアディに任せてある。
調査中にあちこちの店を回っていたアディが1番詳しいからだ。

先導するアディに続いて人通りの多い王都の街並みを進む。
最後尾を歩く俺は前にいる仲間達を観察する。

エド君と会話しているレイに目を向ける。
一見すると分からないが、その歩き方は何処かぎこちない。

レイのケツには今朝のバイブが入れられ、抜けない様にバンドで固定している。
バンドは腰を一周し、股下を通って前から後ろに通った部分にバイブの持ち手がつけられている。
振動させてはいないが動く度にあちこち刺激するのだろう、時折不自然に動きを止めていた。

「僕、防具屋さんって初めてです」
「まあ、冒険者以外が普通に生活してて行くところじゃないよなぁ」
「レイヴンおじさんの鎧は防具屋さんで買ったんですか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ
「そうだよ。俺は既製品を買ったけ・・っ・・ど!・・・」

不意にレイの中のバイブを振動させてみたら、息を詰めて会話を途切れさせてしまう。
同時に、僅かに体を震わせて硬直した。

「レイヴンおじさん?」

急に足を止めたレイに、エド君が不思議そうに問いかける。
それに誤魔化す様に何でもないと告げて歩みを再開させた。

「俺は既製品を買ったけど、グレンなんかは・・素材を持ち込んで作ってもらったらしいね・・・っ」
「それってどっちが良いんですか?」
ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・・ヴヴヴ・・ヴヴヴ・・ヴヴヴ
「既製、品の方が安いんだけどっ・・・性能はそこそこかな。高性能な物は注文して・・仕立てて貰うしかないな」
「お金はあるし出来れば仕立てたいですけど、持ち込む素材がないですよね」
ヴヴンッ・・ヴヴンッ・・ヴヴンッ・・・ヴィィィィィィィィ
「低ランクのッ・・うちは既製品でいいと思うよ。ランクを上げながら素材を集めて・・ッ・・買い替えよう」

振動の強弱が変化したり、断続的な振動、逆回転なんかも加わり、慣れさせない刺激がレイを翻弄する。
何食わぬ顔で会話しながらも、度々途切れる台詞がレイが受けている快楽を示している。

「僕はどんな防具が良いと思いますか?」
「エド君・・は短剣使いで素早さ重視だから、俺みたいに身軽な革製の・・・ッ防具が良いんじゃないかな」
「成程、ありがとうございます」
「ただ、エド君のサイズの既製品はない・・だろうから、仕立てて貰う必要はありそうだね」
「ああ、子供用ってないんですね」
「需要が少ないッ・・からね」

防具談義をしながらも道を進んでいく。
レイは熱くなる吐息を隠そうと必死だ。

「あの店だ」

先頭を歩くアディが一軒の店を指し示した。
どうやら目的地に到着した様だ。

「いらっしゃい」

店に入るとカウンターにいる店員が声をかけて来る。
見回してみると、店内には様々な防具が並んでいた。
定番の革鎧にも形状に多くの種類があり、金属鎧や一見普通の服にしか見えない様なものまであった。
朝早いからか他の客は無く、貸切の様だ。

エド君は初めて見る店内に興奮気味の様だし、ダグも物珍しげに商品を観察している。
俺も現代社会ではまず見ることのなかったファンタジーな趣きのある品々にテンションが上がってくる。
戦う道具には一種の男のロマンが秘められているのだ。
元冒険者の面々は慣れているのか、冷静に目についた商品を値踏みしている。

取り敢えずレイのバイブの振動は止めておく。

「それじゃあ、ミノーとエリックとダグラスは自分に合う防具を選んでくれ、エドは店主を呼んで注文しよう」

グレンの誘導で俺たちは各々動き出す。
俺は自分の装備について相談するためにグレンの元に向かった。

「グレン、俺はどんな装備を選べば良いと思う?魔術師ってやっぱりローブとか?」
「純粋な魔術師はそう言う装備を使うことも多いが、ミノーは剣術も使うだろう。それに俺達は低ランクのうちはソロで活動する予定だから、それ用に鎧を身につけた方がいい」
「じゃあやっぱり革鎧かな」
「そうだな、ある程度身軽な革鎧がいいだろう。魔物の革製なら十分な防御力も期待できる」
「ありがとう。革製で良さそうなのを選んでみるよ」

俺はグレンの助言に従い、棚に並ぶ革鎧を吟味する。

「ポイズンフロッグにグレートウルフ、レッドバッファローか。お、ワイバーンもなんてのもあるのか。って高っ!桁が他より2つも上だ」

うーん、材料は分かってもその材料がどんな特性なのか分からないんだよな。
誰かに聞くしかないか。

「レイ、丁度いいところに来た。防具に使われている革について教えてくれないか?」
「ああ、良いぜ」
「ありがとう、頼むよ」
「ポイズンフロッグの革は耐水性があるが防御力は少し劣るな。グレートウルフは安いし薄くて軽い。レッドバッファローは値は張るが耐久力は高い。ワイバーンは最高級だな、しなやかで防御力も抜群だ」

レイは意外にも丁寧に他にも色々ある素材の特性を教えてくれた。

「ワイバーン高くない?」
「素材が希少なんだよ。ワイバーンを倒そうと思うと、上位冒険者を何パーティも揃えて挑むのが普通だしな」
「そうなの?じゃあ素材持ち込みなら安くなるのかな」
「加工費だけになるからだいぶ安くなんだろ」
「ならワイバーンは今買わなくても、素材が手に入ったらで良いか」
「まあ、苦戦する相手でもないしな」

サラッと交わされる内容に、カウンターに居た店員に2度見された。
どうやら、さりげなく聞いていたらしい。

「龍はないのかな」
「龍の素材なんて国宝級だわ。普通の店になんか殆ど出回らねえよ」
「なら、倒せたら一攫千金だな」
「ダンジョン産と違って本物の龍は半ば伝説の存在だ。挑むのは命知らずの馬鹿くらいだぞ」
「積極的に挑むつもりはないよ。死にたくないしね」

ダンジョン内の龍でさえ何度も死んだ末にやっと討伐したのだ。
本物の龍の相手など、今の時点では無謀も良いところだろう。

「それで、買う防具は決まったのか?」
「うん。レッドバッファローにしようかと思ってるよ」
「まあ、妥当だな」
「相談に乗ってくれてありがとうレイ」
「ああ、いいってことよ」

俺はレイの耳元に顔を寄せる。

「お礼に気持ち良くしてやるよ」
「はぁ?・・・んぁっ!・・・」

俺はズボン越しにレイのケツから出てるバイブの持ち手を掴むと、中をかき混ぜた。
突然与えられた刺激に、ケツがキュンキュンとバイブを締め付ける。

「んっ・・・フッ・・・は・・ァッ・・・」

レイは声を出すまいと、手の甲を口に押し当てて耐えている。
カップをスプーンで掻き混ぜる様に、ケツの中全体を刺激していく。
時々思い出した様に前立腺を軽くつつくと、レイの呼吸が引き攣って面白い。

「くっ・・・ハ・・・はぁ・・ッ・・・おい・・ぅ・・・」

レイが小声で抗議してくる。
他の人にバレないか気が気じゃない様だ。
段々と前立腺を突く頻度を上げていくと、快楽に耐える様に脚は内股で僅かにケツを突き出す様な体勢になってきた。

「レイ、声我慢しろよ」
「・・・あ?」
「イケ」
「・・・・ッーーー!・・・っ・・・」

頃合いを見て、前立腺をグリグリと強く押し潰す。
すると、追い詰められていたレイはあっさりとケツイキをキメた。
声を出さないために必死に息を詰め、歯を食いしばっている。
絶頂時には腰が僅かに震え、上体が勝手にピンと真っ直ぐになっていた。

「・・ーーッ・・はっ・・・ハァ・・・ハァ」

数秒後、絶頂から解放されたレイは乱れた呼吸を整えながら俯いている。
俺の位置からではその表情は伺えない。

「ミノー、買う物はもう決めたのか?」
「ああ、これにしようと思っているよ」

レイの顔を覗き込もうとしていたら、カウンター近くにいたグレンに話しかけられた。
俺は購入予定だったレッドバッファローの革鎧を棚から取った。

その後、鎧を試着し細かい部分を調整して貰って購入した。
リックとダグもそれぞれ既成の鎧を購入し、エド君用に制作依頼を行った。

リックとダグの鎧の調整をしている中、レイに手を引かれ店の外に連れ出された。
そしてそのまますぐ横の路地裏に引っ張り込まれる。
表通りからは見え難い暗がりに着くと、壁ドンされた。
デジャブだ。

「何だよレイ」

まだ俯き気味で表情の見えないレイに問いかけると、ゆっくりと顔を上げて俺と目が合った。
その顔は僅かに紅潮し、目が情欲に染まっている。

「ヤろうぜ、ミノー」
「え、ここで?」
「煽ったのはお前だろ。ケツがもどかしくて堪んねぇんだよ。中途半端に昂らせやがって」

立ち上がったチンコを服越しに俺の腰に擦り付けてきた。

「ダメだよ。まだこの後武器を買いに行くんだから」

レイは既に手持ちの武器があるから同行しなくていいかもしれないが、俺は新しい武器を買う必要があるんだから行くのは必須だ。
ここで相手をするわけにはいかない。

「ああ?んじゃあ、俺のケツの疼きはどうしてくれんだよ」
「んー。要は今のままじゃ物足りないってことなんだよね?」
「ん?ああ」
「それなら今度はこれを入れようか」

俺は新たに極太のバイブを作り出しレイに見せる。
子供の腕ほどもあるソレは亀頭部がでっぷりと太り、竿に当たる部分には真珠大の疣がびっしりと並んでいる。
見れば見るほど凶悪な形状で、挿入されたら内壁全体をゴリゴリとこそがれるだろう。
試しに起動してみると、ビィィンと言う音と共にブレて見える先端が振動の強さを物語っている。

どうだとばかりにレイに見せつければ、恐怖と期待が入り混じった顔をしていた。



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