64. 仕上げと引き渡し(チンピラ冒険者-輪姦)

「バルドはまだ帰ってこないのか」
「もうすぐ1週間になるな」

俺の呟きに、パーティメンバーであり盾役のカッドが反応した。

「私闘で負けて連れて行かれたとは聞いたが、無断でこんなにパーティを離れるなんて勝手な奴だ。宿にも帰ってきていないようだし」

バルドが居ないせいで、ここ数日依頼が受けられていない。
あいつの傲慢な振る舞いに、俺たちパーティメンバーはいつも振り回されている。
いや、迷惑をかけられているのは俺達だけではない。
あいつは酒場で給仕のお嬢さんをナンパしようとして止めに入った店主を殴るわ、新人からなけなしの金をカツアゲしようとするわ、肩がぶつかった通行人に因縁つけて金を巻き上げようとするわ、周りに迷惑をかけまくるどうしようもない奴なのだ。

「そろそろバルドなしで依頼を受けるのも考えないといけないな。受けられる依頼の難易度は下がってしまうが」
「そうだな」

バルドを散々自分勝手だと言いながらも、結局普段からあいつに頼ってしまっているのだ。
その事を思い知らされ、苦い思いが込み上げる。

以前あいつと交わした会話を思い出す。


▽▽


「何故あの時退かなかった!」
「俺なら倒せると思ったからだよ。実際やれたじゃねぇか」
「だがその代わりにカッドが負傷した!」
「そりゃあいつの実力不足だろ。盾役のくせに自分の身すら守れなかったんだ」
「最初から今日の魔物は安全に倒せる相手ではなかった。撤退すべきだったんだ!それをお前が・・・」

バルドの自分勝手な物言いに歯噛みする。
こいつが無理に戦闘をしたせいで、付き合ったパーティメンバーが負傷したのだ。
それなのにこいつは反省の色ひとつ見せないで笑っていやがる。

「じゃあどうする?俺を追放でもするか?出来ないだろ?」

バルドの発言に何も言い返せず押し黙る。
こいつの言う通り、追放などできない。
バルドはCランク、俺を含めた他のメンバーはDランク。
若くしてベテラン級の実力を持つバルドの能力は、パーティの中で最も高い。
その力に頼ってしまっているのも事実なのだ。
そのせいでこいつの傲慢な振る舞いにも我慢せざるを得ない。

今日のことだけじゃない。
野営の分担から報酬の分け方まで、こいつはいつも自分の都合の良いように推し進める。
一般人に迷惑をかけて俺たちが謝りに行った数も片手じゃきかない。
こいつの振る舞いにメンバー全員が腹を立てているのだ。
それなのに何も言い返せない自分が悔しくて仕方がない。
バルドはそんな俺をよそに、挑発するような笑みを浮かべた。

「お前達が安定してCランクの依頼をこなせるのは誰のおかげだ?」

ギリ、と歯軋りする音が口内に響く。

「クソッ」

俺は結局ギルドから立ち去るバルドを黙って見送るしか出来なかった。


▽▽


「仕方ない、俺達だけで依頼を受けに行こう。ガイストとジークを呼んでくれ」
「ラルフ、大丈夫か?」
「Dランクの依頼ならいけるだろう」

カッドが斥候のガイストと弓使いのジークを呼んでくる。
そのまま全員で依頼の準備をする。
俺も愛用の槍を用意した。
パーティでとっている宿の部屋を出てギルドへ向かう。





「ああ、ラルフさん丁度良かった。宿に使いを出す手間が省けました」
「エリンさん?どうしました?」
「ラルフさん達パーティに言伝を預かっています」
「言伝?誰からですか?」
「バルドさんを連れて行った人です」

意外な人物に俺達は顔を見合わせる。

「“止まり木亭の301号室で待つ”だそうです。止まり木亭の場所は分かります?」
「ああ、大丈夫だ。やはりバルドのことだろうか」
「行った方がいいと思いますよ。今後もバルドさんとパーティを組むつもりなら」
「・・・・・・・分かった、行こう」

俺は皆に向き直り、行き先変更を告げた。
よくわからない経緯の割に、不思議と反対意見は出なかった。


▽▽


「この部屋か」

俺達は止まり木亭の指示された部屋までやってきた。
事前に話を通してくれていたらしく、宿の店員にも止められはしなかった。
俺は部屋の扉をノックした。

「どうぞ。扉は空いています。中に入ったらすぐに閉めてください。」
「分かった」

俺たちは扉を開けて部屋に入ると、アンアンと女の喘ぎ声が聞こえた。
部屋の1番奥のベッドがカーテンで覆われている。
おそらくあそこで情事が行われているのであろう。
人を呼んでおいて何をしているんだと思ったが、声が外に漏れてしまうと思い指示通り扉をすぐに閉めた。

「何故俺たちを呼んだんだ?」

未だ姿も見えない相手に問いかける。

「これを見せてあげようと思って」

相手がそう言うと同時にカーテンが勢いよく開いた。
そこにいたのは・・・・バルドだった。
ベッドに座る男に跨るようにして乗っているバルドの後ろ姿だ。
その尻が男の性器を咥え込んでいる様子がはっきりと見える。
相手の男の顔はバルドに隠れて見えないが、この男が俺たちを呼び出した男だろう。

「んっ、あんっ!あんっ!あんっ!あぁんっ!んっ!いい!もっと、ああぁあぁあんっ!」

バルドの身体が男の性器を出し入れするように上下する。
そしてその度にどこか媚びたような甲高い嬌声を発している。
部屋に入った時、女の喘ぎ声だと思ったのはバルドの声だったのだ。

「バルド、お前の仲間達が来たぞ」
「ん?ああ、ラルフ何しに来たんだ?」
「俺が呼んだんだよ。可愛くなったバルドを見てもらおうと思って」
「あいつらなんかどうでも良いから、もっとチンポで突いて下さいよ」

この傍若無人な男はこんな姿を見られていると言うのに、俺たちのことを無視しようとしている。

「ほら、ちゃんと見せてやれって」
「ん・・・あぁんっ!」

男はバルドの体をひっくり返し、体の前面を此方に向けた。
バルドの鍛えられた体が視線に晒される。
性器は立ち上がりバルドが上下するたびにブルンブルンと震える。
顔は眉を八の字にして、悩ましげな表情で快感を感じているのが伝わった。
目元には微かに涙の粒が光っている。
バルドのこんな顔は初めて見た。

あの実力者であるバルドが、尻に性器を出し入れしてこんな風に乱れるなんて。
男同士による性行為なんて考えたこともなかったのに、扇情的だと思うことがやめられなかった。

いつの間にか自分の性器が立ち上がっていることに気づく。
いや、俺だけではない。
俺たち全員がバルドの痴態を見て興奮していた。
ふっ、と顔の見えない男が笑った気がした。

「あんっ!アンッ!あぁあんっ!・・・ぁ!・・イク・・ぁ・・あ!・・ッッあぁぁぁああぁぁあああぁあっっ!!!」

絶頂を宣言した後、バルドは痙攣しながら甲高い叫び声を上げた。

「可愛いだろ?もうケツだけでイケるんだぜ」

俺は男の問いに無意識のうちに頷いていた。
そして見てみたいと思った。
あのバルドがもっと乱れる姿を。

「どうだ、あんた達もバルドとヤって見ないか?」

抱きたい。
正直そう思ってしまった。
それは自らの性欲を処理するためではない。
自分の手でバルドに快感を植え付けてみたいと言う衝動だった。
俺の欲求を感じ取ったのだろう。
男はバルドから性器を抜いた。

「ほらバルド、四つん這いになって仲間にケツを差し出せよ」
「ん・・・はい・・・」

バルドは男の命令に反抗することなく従った。
こんな従順な態度をバルドがするなんて信じられない。
ベッドの上で四つん這いになり此方に尻を向けるバルド。
その穴はぽっかりと口を開け、呼吸に合わせヒクヒクと開閉している。
まるで俺たちを誘っているようだ。

「まずはリーダーっぽいアンタから」

バルドが退いたことで姿を見せた相手は、男と呼ぶよりも少年と言った方が良い外見だった。
少年は俺を指さして指名する。
確かにこのパーティのリーダーは俺だ。
俺はゴクリと喉を鳴らし、バルドに近づいていく。
もう股間は完全に立ち上がり窮屈で痛いほどだ。
そして尻の前に立つと、ズボンを寛げて性器を取り出す。

「入れるぞ」
「ん・・・・ぁぁあぁああああんっ!」

入れただけでバルドは女のような声をあげて感じている。
その尻は俺自身を締め付け、中に中にと引き込もうとしている。
なんていやらしい尻なんだ。
俺は我慢できずに何度も何度も突き上げる。

「あんっ!あんっ!あぁぁあんっ!ああっ!いいっ!いいっ!はぁんっ!んんっ!くっ、あっ!んはぁっ!」

バルドの媚びを含んだ嬌声が部屋に響き渡る。
嗚呼、俺がバルドを女にしているのだ。
あの強いバルドを。
あの傲慢なバルドを。
その事実は何とも言えない高揚を俺に齎した。

「んっ!ラルフ、なかなか・・あっ・・いいチンコ、もってんじゃねぇか・・はあっ!」

パァン!
「ッああんっ!!」

尻を叩けばバルドは仰け反って喘いだ。

「なに上からものを言ってやがる!この淫乱が!チンポもうやんねぇぞ!」
「あぁんっ!生意気言ってごめんなさい!抜かないでっ、チンポもっと下さい!んぁぁああぁっ!」

バツンバツンと強く突き上げながら罵倒すると、バルドはもっと尻を犯してほしいと懇願してきた。
その姿には、狂犬とまで恐れられたバルドの強者の威厳は欠片も感じられなかった。

「何が狂犬だ!単なる雌犬じゃねぇか!」
「あんっ!あんっ!調子に乗っていてすいませんでしたぁ!やぁんっ!おれはチンポ大好きな雌犬ですぅ!」
「これからはもっと大人しくしていろ!」
「はぁあんっ!はいぃ!いいこにしますぅ!ああああっ!だからもっとちんぽください!んぉおおっ!」

俺が夢中になってバルドを犯していると、周りに仲間が集まってきていた。
順番を待ち切れないのだろう。
もう性器を取り出し、自分でしごいている。

「口と手が空いていますよ。まあ、そっちはまだ教育していないので下手かもしれませんが」

少年が仲間達に声をかける。
それを聞いてカッドはバルドの口に性器を押し込み。
ガイストとジークはバルドに性器を扱かせている。

「むぅっ!んぅぅっ!んぅっ!んうっ!ぅんむぅぅぅぅぅっ!!」
「あ、下手だけど叫ぶ度に口の中が振動して気持ちいわ」
「ほら、手が止まっているぞ」
「もっと強く扱け!」

バルドは尻と口、両手を使ってパーティメンバーに奉仕している。
その表情に嫌悪感はない。
むしろ快楽を与えてくれるものとして性器が好きなのだろう。
恍惚の表情を浮かべている。

俺はバルドのの尻への突き上げを続けた。
暫くそうしていると段々バルドが感じるポイントが分かってきた。
そこばかりついているとバルドの声色が変わってくる。
喘ぎ声がどこか余裕のない叫びへと変わっていく

「んっ!んっ!んっ!げほっ、あっイク、イクっ!ぁぁぁあぁあぁああぁあぁあっっ!!!」

バルドはカッドの性器を吐き出し尻での絶頂を告げた。
目を見開き腰を痙攣させる。
尻の中でも激しい痙攣と強い締め付けに襲われ、俺の性器に限界が来た。

「くっ、出すぞ」

俺はバルドの尻の中に精を吐き出した。

「次は俺の番だ」
「んっ、はぁぁあああんっ!」

俺が抜くと今度はカッドが挿入した。
俺は回復するまで参加せずバルドの姿を楽しむ。

「あっ!あんっ!あっ!あっ!あっ!はやいぃ!あんっ!あんっ!あっ!あっ!あぁぁああぁぁああぁぁああんっっ!!!」

カッドはバルドの腰をガッシリと掴み高速でピストンをしている。
バルドは休む暇もなくひっきりなしに嬌声をあげている。
やはり口は塞がない方が良いな。
声が聞こえる方がより興奮する。

バルドが次に絶頂を迎える頃、ジークもまたバルドの中に吐き出した。

次はガイストが挿入する。
ガイストは体位を変え、バルドを横にして右脚を跨ぎ左足を抱えるようにして挿入した。

「やぁっ!よこふかいぃ!あぁんっ!ちんぽ奥くるぅ!ああっ!いやぁぁあああん!」

ジークはバルドを俯せにさせ、上から打ちるけるようにピストンする。

「ああああっ!ああああっ!ああああっ!これっ、だめぇ!あぁあぁぁああぁあっ!!」

ベッドとの間に挟み込まれ、逃げ場のないピストンにバルドは叫びっぱなしだった。

1周目が終わる頃には俺も回復していたため、2周目が始まる。

「まって!もうやすませてっ、あっ!ダメッ!いやぁぁああああああっ!」

俺は今度は正常位で両手を絡み合わせながら抱いた。
他の仲間は休憩中だから誰にも邪魔されずに独占できた。



「も・・むりぃ・・きもちいいの・・いやぁ・・」

全員が満足し、バルドが解放されたのは日が暮れた頃だった。
バルドは4人から輪姦され、疲労困憊でベッドに沈み込む。
俺たちをここに呼んだ少年は、最後までただ見ていただけだった。
そして最後に俺たちに助言を授け、宿から送り出してくれた。

この日から俺達のパーティの在り方が変わった。


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