38.一人目の犠牲者2-2

修業を始めた日の夜。

ベッドの上で向かい合って座る俺とリック。

「じゃ、やろうぜ」

軽い感じで声を掛けて、リックの顎に手を添える。
ゆっくりと唇を近づければ、リックもそれを受け入れるように目を閉じた。

「ん・・・・ちゅ・・ん・・ぁ・・・」

唇が触れ合い、舌をリックの口内に侵入させる。
すると、待っていましたとばかりに、向こうから舌を絡めてきた。

随分と積極的になったものだ。
見た目は爽やか体育会系なイケメンだが、こういう快楽に従順な態度を見せるときは時は、格好いいよりも可愛いと感じる。

「・・ぁ・・・ふぅ・・・・・んちゅ・・・・・はぁ・・・」

チュパチュパと音を立てて激しく舌を刺激してやれば、素直に声を出してくる。
そのままキスをしながら、乳首を弄ってやると、綺麗に8つに割れた腹筋が震える。

「・・んむ・・あ・・・ぁあん!・・・」

乳首を指の腹で撫でると、唇を離さないままくぐもった喘ぎ声を出した。
そのまましばらく続けていると、リックが俺とのキスから離れていった。

「・・・ん、なあ・・・たりない・・・」

リックの方から催促が来た。
指で撫でる程度の刺激では足りないから、もっと強い刺激を寄越せとということだ。

「しょうがねえな」
「んぁぁああぁあ!」

両方の乳首を抓ってやった。
リックは甘い声をだし、俺の両肩に手を添える。
もっともっと、と刺激を強請っている仕草だ。

「あっ、い・・たい・・でも、ああん!・・きもち・・」
「ここもすっかり性感帯になったよな。最初は痛がるだけだったのに」
「誰の、せいだよ・・・あん!・・・」
「もちろん俺のおかげだろ」
「ああ・・だめ・・いっちゃう・・あぁぁん!・・いくぅぅぅうううう!!」

リックはまだ一度も触れていないチンコから精液を吐き出した。
もうこいつは初めてした時に計画していた通り、乳首だけでイけるようになっている。

開始から早くもイってしまったリックは、荒い息のまま潤んだ目で見つめてくる。
そのせいで俺も興奮を煽られてしまう。

「なあ、早くこっちもしてくれよ」

リックはベッドに仰向けに寝転ぶと、右足だけを抱え上げる。
そして俺にケツの穴を見せつけて、この先を強請って来た。
その顔は、効果音をつけるなら、ニヤリとでもするのがふさわしい笑顔だった。

「全く、ド淫乱になったもんだよな」
「それもお前のせいだろ」

呆れたようにいう俺に、笑顔のまま返すリック。
俺も思わずリックと同じような顔をしてしまった。

普段はセックスなんて好きじゃないって感じで素直じゃないくせに、いざとなったら積極的なんだよなこいつは。

「んっ、あぁぁああん!!」

ケツを見せつけてくるリックに覆いかぶさり、潤滑油を塗した指を挿入した。
待ち望んだ刺激にリックはビクリと喉を見せる。
毎晩もっと大きなものをくわえ込んでいる穴は、俺の指を容易く呑み込み、もっともっとと奥に引き込もうとしてくる。

「っさっさと、あん!・・ひろげろよ・・そんで・・は、はあんっ!・・はやく・・・いれ、ろ・・ぁああん!!」

小悪魔かよ。

「あんまりデカい態度とってると、入れてやらねーぞ。延々手マンでイキまくりてえか」
「あ、ああん!やだぁ・・いれてぇ・・あっ、あっ、あっ、あっ、だめぇぇ、いっちゃうぅうう!!」

2本に増えた指で前立腺を連打してやれば、淫乱な体はあっという間に上り詰めた。

「いっちゃう、いっちゃうぅ、あっ、っあぁぁああぁああああ!!!」

リックは涙を流しながらケツイキした。

「あ、いやぁん!・・まってぇ!」

イった直後の敏感な穴に、今度は3本の指を入れれば制止の声がかかった。
「いやあん」だって可愛い。

「チンコ入れる前に2、3回イっとくか」
「やだぁ!早くいれてぇ!・・ぁっ、あ!だめだめだめ!!、いく、ぅぁぁああぁあああっ!!」

3本に増やした指を、ズポズポと高速で抜き差ししてやった。
潤滑油と腸液で濡れた指は、動かすたびに水音を立てる。

「だめぇ!イってる!!いってるから!待ってっ!!っッああぁぁああぁああああ!!!」

そういわれて待ってもらったことあるのかよ。
あと1回イかせてやるか。

「まってってばぁ!!いやあぁあぁあぁあああ!!!」

絶頂が終わらないうちに、次々に新しい絶頂が来てリックは泣き叫んでいた。

連続でイキ続けて辛そうだったので、一度指を抜いて休みを入れてやる。
夜はまだ長い。最後まで楽しむために、体力を残させておかないと。

「はあ、はあ・・・ん・・は、ぁ・・はあ」

リックはイキ続けた余韻で時折体を震わせながらも、少し息が荒い程度に呼吸が落ち着いてきた。

「来いよ」
「・・・ん」

俺は胡坐をかいた状態で、リックに上に乗るように示した。
コクリとうなずき、近づいてくるリック。

俺の足を跨ぐように膝立ちになる。
自分のケツに導くように俺のチンコを支えると、おずおずと腰を下ろしてきた。
対面座位だ。

「・・・ん、あんっ・・・」

焦れったくなるほどゆっくりとした動きで腰を落とし、ついにチンコが入口を割り開いた。
そのままの速度で腰を下ろそうとしていたので。

「ええい、まだるっこしい」
「え?・・ッっああああぁあああああんっ!!!」

リックの腰を両手でギュッと掴んで、引き摺り下ろした。
尻タブが俺の太ももに触れる感触がする。
突然に最奥まで侵入されたリックは、驚きとあまりの快楽に目を見開いて絶叫した。

「ひぃ!!あんっ!あんっ、あんっ、あんっ、やあん!!」

リックが抗議の声をあげる間も無く、膝の上にいるリックごと持ち上げるように、腰をバウンドさせる。
二人分の体重が上下する負荷に、ベッドがギシギシ悲鳴を上げている。

「うああん!!そこっ!!きもちいい!!もっと!!あああぁぁあぁあぁん!!!」

リックは俺にされるがままになり、そのまま抱きついてきた。
上半身はべったりと引っ付き、俺の肩に顎を乗せてすがりついてくる。

こういう甘える仕草はどんなイケメンでも可愛いよなぁ。
なんて思いながら突き上げを続けてやる。

「あああん・・ちがう、そこじゃな・・こっちっ・・・あんっ!!!そお、それぇぇえええ!!!」

俺がわざと気持ちいいところを外してやると、すぐに催促が入る。
それでも突いてやらないでいると、自分で腰を振っていい所に当てに来た。

あさましく快楽を求める姿は、普段の爽やかなイケメンフェイスからは想像できない。

「はああん・・いく・・いっちゃうぅ・・ああん、ッッぁぁあぁあぁぁあ!!!」

弱点を突かれたことで、リックはケツイキしだした。

「ああああぁぁあああ!!!まって!!またいく、っっッああぁぁああぁあああぁぁぁあああ!!!」

リックがケツイキして腰を振るのをやめてしまったので、俺から気持ちいところを突き続けてあげた。
痙攣しながらも両手両足を使って全力で抱きついてくる姿は可愛い。

「いくいくいくいくっ!ああぁぁあぁあああ!!!・・・・・ッッっっぁぁぁぁぁあああああ!!!・・・・らめ、また、ッッッぁぁぁぁあああああああぁあ!!!!」

また連続のケツイキに落とされ、絶叫しっぱなしだった。

「あ゛・・あ゛ん!・・も・・・む゛りぃ・・・あ゛ん!、あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、はあ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛」

そうやって続けていれば、今は白目向いて首がガックンガックンしてる。
それでも抱きつくのはやめない。
涙も鼻水も涎も垂れ流しで、さっきから何度も小便漏らしてる。
俺に全部かかってるけど、別に汚いって思わないなぁ。

「お゛・・お゛ン゛っ・・お゛、お゛、お゛お゛ん!!・・・お゛はっ・・あ゛へぇ」

今日も結局、失神するまで続けた。



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