36.三人目の犠牲者2-4

修業を始めてから数年。
修業後の夕食中。

俺はふと、以前気になったことをアディに聞くことにした。

「なあ、アディ修業を始める前なんだけどさ。彼女が偽物だってわかってたのに恥ずかしがってたのなんで?演技?」

あれが演技なら大したものだと思う。
アディは少し考えた後に、言いにくそうにして口を開く。

「偽物だってことは分かってた。でも恥ずかしいと思う気持ちが抑えられなかったんだ。特にティアの顔を見てしまうと。」
「ん〜?」

偽物だってわかってても恥ずかしいもんかな。
あ〜、あれか。イメクラとかで興奮するタイプか。
コスプレとかしたら喜ぶかな。

「なるほど」
「おい、今何に納得した」

アディの追及を適当に躱し、今夜のセックスについて考えた。


▽▽


「今日はアディの為に趣向を凝らせてみようと思う。」

寝室のベッドの上、仰向けに寝転ぶアディと覆いかぶさる俺。
おもむろに俺はアディの目を塞ぎ、自分の姿をアディの彼女に変えた。

目の上から手をどけると。

「久しぶりねアドルバート」
「ティア!」

姿も声も完全な彼女の姿にアディは驚きの声を上げた。

「ミノーだな!」

すぐにばれたが。
まあ分かるか。

でも大丈夫、アディは正体が分かってても見た目が同じなら興奮できるタイプだ。

「今日はこの姿でしようと思って」
「ま、待ってくれ!」

ダンジョンに来ていた時の彼女の口調を真似し、アディに笑顔で語りかける。
アディは俺の意図が分かりあたふたしている。

俺はそのまま覆いかぶさりキスをした。

「っん・・・んぅぅ・・・」

唇を舌で割り開いて侵入し、アディの舌を引きずり出して絡め捕った。

「待ってくれってば」

肩を掴まれ、強引に引き離された。

「どうして嫌がるの?見た目だけでも興奮するんでしょう?アドルバート、恥ずかしいの好きだったじゃない。恋人の女に犯されたらきっと凄く悦んでくれると思ったのに。」

彼女の口調のまま問いかけると。
思いのほか真剣な顔をされた。

「違う、そうじゃないんだ」
「違うって?」
「ティアのことはもう過去のことだと割り切っている。ティアが好きで恥ずかしいから嫌なんじゃない。ティアの格好をしても何の意味もないんだ。ミノーが良いんだ」
「え?」

何言ってんだこいつ。俺が好きってこと?正気か?
・・・これはストックホルム症候群というやつだろうか。

まあ理由はなんにせよ、好きと言われて悪い気はしないな、しかもこんな男前に。
というか凄くうれしい。

でも羞恥プレイが出来なくなったのは惜しいな。
アディ嫌だ嫌だ言いつつ絶対好きだし、俺もそういう気分なのに。
そうだ。

「じゃあこうしよう」
「は?」

俺は隣にミノーとしての自分の分身をつくりだす。
そして分身はアディの両手を俺の肩から外し、ベッドに押さえつけて拘束した。

「「今の想い人の目の前で元彼女に犯される羞恥プレイ」」
「なんでだよっ!!」
「だってさぁ」
「好きでしょう?恥ずかしいの」
「俺もそういう気分なんだよね」
「アドルバートを気持ちよくしてあげたいの」

アディの抗議に対し、俺と分身は交互に説得する。
結局はアディを気持ちよくさせたいのだ。
嫌がるアディが可愛いから見たいという気持ちも、もちろんあるが。

「〜〜〜〜っ」

アディは何か言いたそうにしていたが。
最後は折れてくれた。
腕から力を抜き、大の字になってベッドに身を任せる。

「それじゃあ、気を取り直して」
「・・・んく・・ん・・・」

アディに先ほど同様に深いキスをする。
充分にキスを楽しんだ後アディを見ると、少し緊張している様子。
目が合ったので微笑んでやると、顔をそらされた。

想い人の前が恥ずかしいのか、女に攻められているのが恥ずかしいのか。

「あっ、・・・ぁぁぁあん・・・」

俺は早速アディの乳首に吸い付きもう片方は引っ掻いた。

「もうここも女より敏感だよな。乳首だけでイけるんじゃないか?」
「試してみましょうか?」
「っああぁあぁああぁっ!」

乳首だけでイかせたいと、片方を噛みながら先端を舐める、もう片方をつねりながら先端を引っ掻くと言う責めをしてやった。

「む・・無理だ・・」
「むり?これじゃ足りない?」
「そうじゃな・・・ああぁあぁあ!!・・・あぁん・・あっ・・うそ・・あっ、イク・・いくうぅぅうぅうう!!」

無理とかいうから責めを最大まで強くしてやったら、本当に乳首だけでイった。
いつの間にか立ち上がっていたチンコから、ビュクビュクと精液が発射された。

「チンコじゃいけないのに、おっぱいでならいけるんだな。可愛いじゃん」
「なっ・・・」

分身の言葉にアディは顔を真っ赤にした。
自分の身体がド淫乱になったことを指摘されて恥ずかしかったようだ。

「次はこっちね」

俺はアディのケツに手を伸ばす。

「そっちを使うのか」

今の俺は女なのに、ケツを使うのかと言いたいんだろう。
普通に男女のセックスでは駄目なのか、と。
駄目に決まっている。

「もちろん。だっておチンチンでイけないなら。入れてもらってイクしかないでしょう?私は指しか入れてあげられないけど、アドルバートはそれも好きだったわよねぇ」
「そんな・・・あぁああん!」

潤滑油を付けた指を挿入してやった。
ただ無造作に入れただけで仰け反ってビクリと震えた。

「じゃあ早速、アドルバートが女の子になっちゃうスイッチ、押しちゃおうかしら」
「え?・・・っっあああああああああ!!!」

アディの前立腺をひと押ししただけで、潮を吹いた。

「出るの早いな。本当に女の子になっちゃったな」
「ああ、ミノー、見ないでくれ」

分身が声をかければ、存在を思い出したのか恥ずかしがりだした。
俺と分身を交互に見ながら耳まで赤く染めている。

こいつ未だに堕ちるまで嫌がるんだよな。正体分かってるくせに。
最早そういうプレイじゃねえの?

「あぁぁああんっ・・やめてぇ、んんっ・・いっちゃうからぁ・・ダメぇぇぇええ!!」
「いっていいのよ。女に責められて女の子になるところ、見てもらいましょうね」
「いやぁぁああぁああ!!、ミナイデえぇぇぇ!!ああっ!!オンナになっちゃうぅぅ!!」

俺はジュポジュポと音を立てながら指を抜き差しした。

「あ・・ああっ、あ、いやぁ・・っっあぁぁあぁああぁああああ!!!」
「上手に行けたわね」

責め続けてやれば、嫌がってた割にあっさりとケツイキした。
いや、嫌がっていたからこそ、かもしれない。

「エロいなアディ」
「可愛いわアドルバート」

分身と二人してアディの頭を撫でる。
もちろん汚れてない方の手で。

アディは赤い顔のまま二人の手にすり寄ってきた。
そろそろ休憩は十分かな。

「ああん!」

指をまた挿入した。

「あぁん・・いやぁ・・みないでぇ・・もっとしてぇ・・」

どっちだよ。アヘるの今日早いな。
やっぱり、恥ずかしいの好きなんだな。
望み通りもっとしてやろう、これ好きだったよな。

右手3本の指で中から前立腺を挟み、左手で会陰側の前立腺の位置に手を添える。

「いやあああぁぁああ!!!ダメ!!それだめぇぇえええ!!!」

前立腺を中と外から握ってやったら、もうこれだけで泣きが入る。
嫌がっているけど当然やめない。

「イクっ!!いくからっ・・ッッっあぁぁあああアアアア!!」

次々襲うケツイキが止まらない。
大の字からガニ股になって、腰がガクガク震えている。
今度は3本指でちゃんと前立腺を掴んでいるので、逃がさず圧迫し続けることが出来る。

「アディ」

アディがケツに気を取られていたので、分身の存在をアピールしてみる。

「っっあああああ!!イってる!!やめてぇ!!みないでぇ!!・・またいくっ・・いっぐ・・おおお゛お゛あああ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

とうとう行き過ぎて目がグルンと裏返った。
全身が震えだし、長い足がバタバタとベッドを蹴る。

「いっでるぅ、ずっどイっでるぅ!!もっどぉぉおおおっ」

今度は両手だから前よりも強く前立腺をモミモミしてあげられる。
もっと、との望み通り揉む力を強くしてあげた。

「あ゛!!あ゛あ゛!!お゛はっ!!あぁあぁ、あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛・・あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛〜」

言語能力失うくらい気持ちいいみたいだ。

そのまま失神するまで続けた。
やっぱり羞恥プレイは良いな。
全部わかってるくせにこの乱れようだもんな。


▽▽


あれから時々変身してNTRプレイしている。
アディは最初は嫌がっているのだが。

「あああぁぁああん!!やめてぇ!!みないでっ!!いっくっ、あぁぁあああぁああ!!・・また・いくぅ!!おんなになっちゃうぅぅ!!いやぁぁあぁあああ!!」

「ノリノリじゃねえか」


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