30.四人目の犠牲者2-3
夜、入浴後に俺は、寝室で二人に挟まれて立っている。
すぐ横にある寝台は丁寧にベッドメイキングされており、これからあの上で行う事を想像して、顔に熱が集中する。
あの上で今夜も抱かれるのだ。
俺はここにきてから毎夜息子に抱かれている。
尻を使ったセックスをすること自体は、最早受け入れている。
最初は抵抗があったが、ここに来てすぐに尻を攻められる快感を体に教え込まれてしまった。
恐らく俺はもう女を抱くことは出来無いのではないかと思う。
ただし、抱かれる際に見せてしまう自分の痴態については、未だに羞恥を感じてしまう。
俺のようにオーガに似ているとまで言われる厳つい男が、まるで女の様に喘いで尻を振っているのだ。
しかも、相手は10歳にも満たない実の息子だ。
父親が見せて良い姿ではないだろう。
息子の前では格好いいところを見せていたいのだ。
「ダグ、この状況で考え事か?」
自身の思考に埋もれていると、俺の後ろに立っているミノー声をかけられた。
俺がダグラスと言う名前を伝えて以来、こいつは俺をこう呼んでいる。
「エド君がお待ちかねだぞ」
注意を前方に戻すと、前に立っているエドに顔を両手で挟まれた。
エドはベッドの上に立っているから、俺と目線の高さが同じだ。
エドの顔が近づいてきて、唇を重ねられた。
「・・ん・・・んふ・・」
すぐに舌が侵入してきて、俺の舌を絡めとる。
性急なキスに応えつつも、思わず吐息が漏れる。
「・ん、っんぅ・・・」
エドとのキスに気を取られていると、ミノーが背後から腰を抱いて首筋に舌を這わせてきた。
突然の刺激に声を出してしまう。
その間にもエドは俺の口内で上顎を舐め上げ歯列をなぞり、快感を与えようとしてくる。
幼いにも関わらずキスの技術など身につけてしまった息子。
間違いなく背後の変態による教育である。
俺は納得していない。
エドの手は顔から離れ、俺の胸にあった。
「ん、はぁ・・・ふぅん・・・・」
掌で筋肉のついた胸全体を揉み込み、乳首を指の腹でなぞってきた。
それだけで教育された俺の中には、ゆるゆるとした快感が芽生えてくる。
「・・・・・ぅ、んぅぅ!・・・・・・・ぅぁんっ!」
ミノーが背中を舐め上げてきて、ピクリと体が反応してしまう。
背中に意識がいくと、今度はエドが乳首をギュウと摘んだ。
弱点の一つである乳首への刺激が変わったことで、声が出てしまった。
「っ、ひぃん!・・」
背後から脇腹を撫でられた。
触れるか触れないかと言うソフトなタッチにゾクゾクと快感が登ってきた。
おかしい。
そんなところを撫でられても、以前は擽ったいだけだったのに。
いつの間にか快感を拾う様になっている。
よく考えたら首筋や背中もそうだ。
ミノーが弄るせいで感じる様になっていったんだ。
この男、人の体に何をしてくれているんだ。
全身を性感帯にするつもりか。
「んっ、んうぅぅぅぅぅぅ!」
ミノーに意識がいったのが気に入らないのかエドの乳首への攻めが急に激しくなった。
抓り上げた上で先端をカリカリと引っ掻かれた。
前から後ろから次々と与えられる快感に、何がなんだかわからなくなってきた
一度も性器に触れられていないと言うのに、もう達しそうになっている。
自分の体重を支える脚が震えてきた。
「おっとエド君、ダグがイきそう。ちょっとストップ」
「は
い」
刺激が止んで、少し気が抜けた。
次は役割を交代したのかエドが背後に、ミノーが前に回ってきた。
「今日はまだイかせたくないから、エド君がケツを慣らしてる間、俺が気を紛らわせるよ。後ろを気にしないで俺との会話に集中して」
「気にするなっつったって・・・」
エドが俺の尻を割り開いているのを感じる。
その奥を刺激されたら、無視などとてもできる自信がない。
「じゃあ、昨日の科学の復習。物体の運動エネルギーは何に依存する?」
「運動エネルギー?えっと確か物体の質量と速さの、ひぃん!ちょっと待て」
答えてる最中に尻の穴を舐められ、思わず声を上げた。
問題に答えるどころではないと、回答を待ってもらおうとするが。
「ダグ、後ろは出来るだけ無視して、俺に集中して。つっかえても良いから答えて。」
その言葉に俺は何がしたいのか疑問に思いつつ、言う通りにすることにした。
その間にもエドは俺の尻の穴の表面を舐め続けている。
「運動エネルギーは物体の、んっ、質量と速さのにじょ、うっ、に比例する」
「せいかーい。じゃあ第2問。万有引力について説明せよ」
正解しても、すかさず次の問題を出してきた。
しかも、曖昧で自由度が高い問題を。
出来るだけ教えられた通りに答えようと、昨日のことを思い出す。
「二つの、んんっ、物体の、間・・には、あっ、常に・・引力が・・働いて、んあっ!!・・いて、互いに・・・う、ふぅぅん!!、互いに、引き合ってっ、いる。この力を、ああんっ!!そんなっ!」
あと少しと言うところで、エドが尻の穴に舌を入れてきた。
腰の奥から痺れる様な快感が頭まで上がってくる。
思わず逃げる様に腰を引いたら、尻を掴んで引き戻された。
「続けて、ダグ」
「ああん、この力を・・あっあっ、ばん・・んぅぅぅぅっ、ばん、ゆう・・いんりょく、という。この、ぁっああっ、力は・・・物体の、あんっ、しつりょう、に、ハァ、ハァ、あぁぁああん!!」
エドが穴の中を舐め回してきた。
脚がまた震えてきた。力が入らない。
「しつりょうに、いぃぃぃん!、ひれい、いやぁっ!ひれいし・・・きょりのぉぉぉっ!・・きょりの、あっあっあっ」
なんだっけ、頭が回らない。
続けなきゃと思うのに、思考が白く塗りつぶされていく。
「に、にじょ、おおおぉぉぉおっ、に、イんんん!は・・・はん、ぁあぁぁぁあああっ!!そこダメっ!ダメええぇぇぇぇぇええっ!!!!」
両手の指を引っ掛ける様にして尻の穴を開き、中の弱点を集中的にペロペロと舐められた。
あまりの快感に、いてもたってもいられず制止しようと両手を後ろに伸ばしたら、ミノーに掴まれた。
胸の前で手首を合わせる様に押さえつけられる。
力の差があるため普段なら難なく振り解けるであろうが、ガクガクと震える体に力が入らずされるがままになってしまう。
これは問題に答えるしかないと、あと僅かな回答を言おうとする。
「あぁぁあんっ!・・はん・・ぴれい、いやぁぁぁぁっ!!イッ、イクッ!!イッちゃう!いっちゃうから!!!いくぅぅぅぅうううぅぅっ!!!!」
遂に尻で絶頂を迎えてしまった。頭の中で閃光が弾ける。
脚から力が抜け、床にペタンと座り込んでしまう。
下を向くと、自分の性器からはドロドロと白濁が吐き出されていた。
「イッちゃったか」
ミノーは俺を咎めることなくそう言うと、震える肩を掴んで、寝台の上へと俺を導いた。
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