29.四人目の犠牲者2-2

僕はパパが昔から大好きだった。
僕がまだ小さい頃にママが死んじゃってから、たった1人で僕を育ててくれたんだ。

パパは優しい。
僕が出来るようになるまでは、料理は苦手なのにパパがご飯を作ってくれてたんだ。
夜怖い夢を見て眠れない僕を、眠れるようになるまで抱きしめながら頭を撫でてくれた。

パパは頼もしくて格好良い。
パパは道を作ったり、橋を作ったり、建物を造ったりするお仕事をしているんだけど、一緒にお仕事している人たちの中で1番力持ちなんだ。他の人が2人がかりで運ぶ木材を、1人で持ち上げたりしちゃうんだ。
他にも、お仕事からの帰り道にゴブリンに囲まれた時なんて、僕を抱き上げたまま何匹ものゴブリンを素手で殴り倒して街まで逃げてくれたんだ。

僕は自分の命よりもパパが大切だと自信を持って言える。

だからあの時のことはずっと忘れることができない。
狼の魔物に追いかけられる恐怖、
僕の目の前で大切なパパが襲い掛かられている絶望感を。

最初にこの部屋で目が覚めた時は、何がなんだか分からなかった。
最後の記憶は僕を庇って、魔物に襲われるパパの姿だ。
パパの血に染まる背中を思い出してパニックになっていたところを、側にいたミノーお兄さんに宥められた。
パパは生きているから大丈夫だ、と言う言葉を聞いて凄く安心したんだ。

パパに会いたいと願う僕に、お兄さんはパパの準備ができるまで待つように言った。
今ならあの言葉の意味がわかるけど、あの時はなんの準備なのか分からなかった。

結局、パパにもう一度会えるまで1週間と少し掛かったかな。
その間はずっとミノーお兄さんが僕の世話をしてくれていた。
ベッドはフカフカでぐっすり眠れたし、ご飯は食べたことがない料理ばかりで凄く美味しかったな。
聞いたことがない物語をたくさん読み聞かせてくれたりもした。

居心地はすごく良かったけど、パパに会えないのは寂しかったし、
説明された僕とパパの状況は衝撃だった。

僕とパパは1度死んじゃったんだって。
それをミノーお兄さんが生き返らせてくれたらしい。
パパがの血塗れの姿を思い出して、納得したすると同時に、
僕はともかく、パパを助けてくれたことに言葉では言い表せないくらい感謝をした。
助けてくれたお返しに、僕たちがしないといけないことがあるらしいけど、何をしないといけないのかこの時はまだ教えてくれなかった。

▽▽

待ちに待った再会の時、パパは何故か裸だった。
目隠しして両手を上げて、脚を大きく開いた格好で天井からぶら下げられてた。

今まで体を拭く時に何度もパパの裸を見たことがあるけど、その時とはチンチンの形が違ってた。
凄く大きくなってて、先っぽの方がエラが張ってツルツルした感じになってた。

お兄さんがパパに触ったら、僕たちが来たのに気づいたみたいで、お尻に穴をいじって欲しいって頼んできた。
お兄さんに僕がするように促された。
汚くないのかなとか、痛くないのかなってドキドキしながら人差し指をパパのお尻の穴にそおっと入れてみた。
そしたら、

『ああぁぁぁん、きたあああ!』

パパが聞いたことのない声で喜んだ。
いつもの低くて格好良い声よりも何段階も高い声。
もしかして痛かったのかなって心配してたら、お兄さんがパパは気持ち良くてこんな声を出したんだって教えてくれた。

入れた人差し指がギュウギュウと引き込まれるような感触に、お尻の穴の中ってこうなってるんだ、なんて考えてた。
そしたらパパがぶら下げられて不自由そうな体勢で腰をくねらせ始めた。
パパの体がこんな風に動くの初めて見た。

僕とは違うがっしりとした骨格にしっかりと筋肉が付いた身体。
ずっと頼もしいと思っていた体のその姿に、僕の中に初めての感情が芽生えていた。
今思えばあれが欲情するとか、性的興奮を覚えるってものだったんだと思う。

もっと動かして欲しいとお願いするパパに、お尻の人差し指を回すように動かした。

『んおおぉぉ!いい!ケツ気持ちいいっ!あんっ、ふあぁぁぁぁぁ!すげぇ!おほぉっ!』

パパはまた高い声で喜んだ。
腰をグネグネと動かしてるけど、時々ビクッとしてた。
でももう痛いのかななんて心配はしない。
ビクってするときに「あんっ」て声を出すから、気持ちいいんだって分かったから。

パパの高い声も、首を仰け反らせて腰を跳ね上げるのも見ていて凄くドキドキして、“可愛い“って思った。

今まで女の子のことを可愛いって思ったことあったけど、それとは違う感覚だった。
それは”可愛い”んじゃなくてエロいとかエッチだって言うんだよって、後でお兄さんが教えてくれた。
女の子よりもパパの方がよっぽどエッチだと思う。

もっとパパを気持ち良くさせたくて指を動かしてたら、今度はチンチンを入れて欲しいっておねだりして来た。
何でチンチンなんだろうって思ったけど、お兄さんがいろいろ教えてくれた。
チンチンの方がパパを気持ちよくさせてあげられるんだって。
指を違って動かし辛いけど、腰を上手く動かすらしい。
自分のチンチンの形がパパみたいになってて驚いたけど、大人がエッチな気分になるとこうなるんだ。

僕は教えてもらった通りに、チンチンをパパのお尻の穴に差し込んだ

『っんむぅぅぅぅぅっ!!』

パパが目を見開きながら、透明なおしっこを漏らした。
首がのけぞってたし、その後もビクンビクンとしてたから気持ちよかったんだと思う。
パパのチンチンから出たものだと思えば、おしっこだって全然汚いって思えなかった。

僕はお兄さんに教えられた通りに腰を動かした。

『ん!ぐぉっ!ふっ!ふもぅっ!んぶぅっ!んぅぅ!んもぉぉぉーっ!!』
『ふふ。パパ、かわいい』

パパは泣きながら喜んでた。
いつの間にかつけられてた口枷のせいで、パパの言葉が分からないけど、喜んでたよね。
だって、声は高いままだし、チンチンを抜こうとしたらギュってして離そうとしないし、射し込んだらグイグイと奥に引き込もうとしてたもん。

でも、口が自由になったパパは僕に止めるように言った。
あんなに気持ち良さそうにしてたのに。
お兄さんが恥ずかしいからだよって教えてくれたけど、本当に嫌がってても僕はやめなかったと思う。

だってパパが「やめて」って泣きながらお願いしてくるほど、もっと気持ちよくしてあげたくてドキドキしたんだ。
男の子は好きな子に意地悪しちゃうって言いたことがあるけど、ああいう気持ちなのかな

僕はパパのお尻をもっと速く突き刺した。

『ちがっ、待っぁぁぁああああああ!!!あ!あ!あんっ!やっ!あっ!だっ!めぇ!あっ!あんっ!あっ!あぁんっ!』

『うあっ!あんっ!いやっ!そんなっ!あっ!あっ!いやああぁぁあアアア!!・・ああんっ!だめっ!あたるっ!うあっ!そこっ!おあっ!だめっ!あてないでええええええぇぇぇぇぇ!!!』

あの頼もしくて格好良いパパを、僕が喜ばせてあげてるんだって感じる度、僕の中でドキドキが大きくなっていく。
そのまま続けているとパパが”けついき”って言うのをしちゃった。
目がグルンって上向いて全身がガクガクしてた。
それを見て、今までよりもっとパパを”可愛い”って思ったんだ。

パパはやっぱり泣いて嫌がっていたけど”けついき”をずっと続けてあげたら最後は素直になった。笑いながら「もっとして」って、僕の「めすにして」って言ってくれるようになった。
こうやってパパは強くて頼れるパパでありながら、僕のメスになった。

▽▽

あれから毎晩パパとエッチしてる。

最初は日中は遊んでた。
お兄さんが作ってくれた本を読んだり、ボードゲームをしたりしてた。

でも、いつかここから出られるって分かってからは、将来のことを考えてお勉強とか魔術の訓練をするようになった。

お兄さんは最初はパパから文字を教えてもらってた。
僕は文字は読み書きできたから算術から。
僕の方が先に進んでるって思ってたら、お兄さん算術は既に完璧だった。
あっという間に文字を覚えて追い抜かされちゃったよ。
それに、お兄さんから教わる”科学”って言うのも難しい。
でも、今まで知らなかったことがわかるって楽しいな。

お兄さんからは魔術も教えてもらってる。
パパの得意な属性は光だ。優しいパパにぴったりだと思う。
僕の得意属性は闇。いつかパパが襲われた時は、僕が相手をやっつけようと思う。


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