97.敗北(グレンーモブレ)


「終わったのか」
「あ、頭。へいっ」
「何だよ、そいつまだイってねぇじゃねえか。後がつかえてるってのに。へたくそめ」
「すいません」
「いつも自分のことしか考えてねえぇから女にも嫌がられるんだよ。貸せっ、俺がやる」
「はい、どうぞ」

後ろで見ていただけだった頭目が前に出て来た。
そしてグレンの前に屈むと、徐に後孔に指を差し入れた。

「・・・っああっ!」
「ふぅん、ここか」

何気ない手つきに見えて、頭目はグレンの弱点を一瞬で探り当てた。
そして、3本の指でその弱点を連打した。

「あっ、あっ、やめろっ、あんっ、このっ、くそやろうっ、はぁんっ、おい、やめっ、あっ、あっ、あっ、うあんっ」
「後がつかえてるんだ。さっさとイっちまえ」

頭目の手管は見事なものだった。
探り当てたグレンの前立腺を腸壁越しに押し潰す。
その力加減や、前立腺を逃がさないように押す角度も適切だった。
後孔が完全に性器となっているグレンとしては堪らない。
憎い相手だというのに、無理やり快楽を引きずり出されていた。

「はっ、あっ、あんっ!、やめろっ、あっ、くそっ、んああっ、たのむ、やめてくれっ、ああんっ」
「おら、イケッ、イケッ、イケッ!」
ズチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュ
「・・・ッッッあああああああアアアアアァァァッッッ!!!」

本領発揮とばかりに頭目が手の速度を加速させる。
性の弱点を高速で連打され、グレンは余りの快楽に絶叫した。

「ッッアアアアァぁぁーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!・・・・・ッッッああああああアアアアァァァァーーーーーーーーーーーッッ」
「泣くほど手マンがいいのか」
「ッッああアアア゛ぁーーーーーーーーーーーッッ!!!ダメえぇぇぇぇぇぇイグぅぅぅぅぅッッ!!!!!」

頭目の責めに、グレンはたまらず絶頂した。
ぼろぼろと涙を流し、腰を痙攣させながら透明な液体を性器から噴射した。

「すげぇ、潮吹きやがった」
「完全に女だなぁ、グレンちゃん」
「ガン泣きしてんな。そんなに頭の手マンは良かったか」
「これでエリックちゃんのケツも解禁だな」

余韻で足をピクピクと震わせながらも、グレンは我に返った。
自分が絶頂してしまったことで、仲間を守ることができなかったことを思い出す。

「エリックちゃんもケツを解そうなぁ」
「まってくれ、んぐっ」
「お〜、グレンちゃんはお口も優秀だね」

グレンは尚もエリックに手を出されまいと止めようとするが、盗賊の一人に性器を口に押し込まれてしまった。
そして、頭目はそのままグレンの後孔に挿入する。

「んもおおおおぉぉぉッッ!!
「名器ってのは本当だなグレンちゃん。締まりが良い」
「頭、叫ぶと喉が振動して気持ちいいです。ガンガン叫ばせてください」
「任せろ」
「んん゛ッ、んもお゛ッ、お゛っ、お゛、んむぅ゛っ、ん゛ッ、ん゛ッ、う゛ぅんッ」

グレンは盗賊達に上下の口を犯されている。
頭目は手技のみならず、性交においても巧みだった。
カリを使って前立腺を引っ掻いたかと思えば胎内全体を掻きまわし、ゆっくりとした抽送で焦らしたかと思えば突然前立腺を押し潰す。
戦闘の実力的には数段上のグレンを、性技をもって翻弄した。

「お゛お゛っ、う゛ぅん゛っ、む゛ぅんっ、お゛っ、ん゛む゛お゛ぉぉぉッ」
「お、またイった。潮吹きっぱなしじゃねぇか」
「ちゃんと鼻で息しないと死んじゃうぞ」

頭目の手管に、グレンは何度も強制的に絶頂させられた。
その度に潮を吹き、全身を痙攣させている。
絶え間ない絶頂と酸欠でグレンの思考が白く爛れていく。
喉奥を侵されて苦しいはずなのに。
苦くて生臭い先走りを飲み込ませられているのに。
苦痛の筈のそれらが、尻からの絶頂と紐づけられていく。

「んぶっ、お゛へぇ、も゛っ、んむっ、あ゛あ゛っ、んへっ、お゛あ゛っ、んごぉっ」
「グレンちゃんイキすぎて目線あっちこっち行ってんな」
「お、グレンちゃんもノッて来てんじゃん」

気付けばグレンは無意識のうちに口内の性器に舌を絡めるようになっていた。
それに気をよくした盗賊は、より激しくグレンの喉奥を突く。
頭目は正気を失い始めているグレンにとどめを刺すべく、激しい当て掘りに移行した。

「・・ごっ・・・・ッ!・・・・お゛ッ!!!!・・・・ッッ!!!!!・・・・・はへッ!!!・・・・ん゛ッ!!!!!」

最早白目を剥いたグレンは、絶頂から降りて来られなくなっていた。
その顔はあらゆる穴から体液を垂れ流し、声無い叫びは絞り出すような濁った音を響かせる。
その頭にあるのは尻と口の性器の事のみで、今自分が望まぬ性交を強いられている事すら理解できなくなっていた。

「あ〜イクイク。飲めよグレンちゃん」
「俺もイキそうだ。中に出すぞ!」
「・・・・・ッ!!!・・・・・・・っっ!!!!・・・・・・ッ!!!・・・・・」

盗賊と頭目がグレンの体内に精を放った。
正気の時であれば嫌悪で震えていたであろうその行為を、認識する知性すら残っていない。
グレンは壊れた玩具のように全身を痙攣させるだけだ。
しかし、偶然なのか盗賊の言葉通りに放たれた精を飲み込むのだった。

「次俺!」
「何言ってんだ、俺だろ!」

二人がグレンから性器を引き抜くと、正気を失って震えているグレンが残された。
傍らで見学していた盗賊達は、グレンに挿入する順番を争う。
皆グレンの尻を狙い、この顔のいい男を良いようにしたいと考えるのだった。

「俺口で良いから先に貰うわ」

言い争う仲間たちを他所に、一人の盗賊がグレンに自身の性器を飲み込ませた。
そして、動けないグレンの顔を掴み、喉奥へ叩きつけるように腰を振る。
グレンはただされるがままにその蹂躙を受けるのだった。

「・・・・ッッ!・・・ぉ゛ッ!!・・・・・・っ!!!・・・・・ごぇ゛!!!・・・・・・」
「ははっ、マジかよグレンちゃん。イラマされるだけでイってんじゃん!」

盗賊の言葉通り、グレンは喉を犯される度に体を跳ねさせ、絶頂していた。
さらに、興奮しているのか体に刷り込まれたのか、その性器は限界まで立ち上がっていた。
その様子は、順番争いをしていた盗賊達の興奮を更に煽るのだった。

結局くじ引きで決まった順に犯されるグレン。
一度高みに押し上げられた所為か、テクニックも何もない強引な性交にさえ絶頂を繰り返す。
次々入れ替わる盗賊達に犯されるままに、グレンはただの穴となるのだった。
その間、裏返った目に光が戻ることはなく、知性を失った白痴のごとき姿を晒し続けた。



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